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源氏物語 巻一 (講談社文庫)

源氏物語 巻一 (講談社文庫)


名訳との呼び声高い瀬戸内寂聴訳の「源氏物語」に手を出しました。
実は源氏物語を読んだ事がなく、高校の古典の時間に若紫の章をちょっとかじった程度でした。
いや、しかし、よくよく読んでみるととんでもない物語だな!


この巻には「桐壺」「帚木」「空蝉」「夕顔」「若紫」の5帖が収録されています。
源氏というたいそう美しいプレイボーイの話だとは聞いていたけど、これはプレイボーイどころか性犯罪者の域にたっしていますよ!
本当に女ったらしの燃え上がる情事の話だ!
だって、伊予の守の妻である空蝉を犯す。義理の母である藤壷を犯す。しまいには若紫なんてどうみてもただの幼児略取です。
無理矢理!無理矢理過ぎ!源氏さまは無理矢理がお好き!!


でも、まぁ、その時代はきっとそれでも良かったし、それがまた良かったのかもしれないんだろうねぇ……。
17歳、美しすぎる野獣、光源氏。
そういう認識になりました


現代語訳とは言え、やはりところどころわからない部分があるのですが、巻末に物語のまとめがあり、それが理解を助けてくれる。
いや、源氏物語、そうとう面白いね。こんなにドロドロとした物語だとは思わなかったw


この巻で一番衝撃だったのが夕顔。
いいね、夕顔。すごくいい。こういう女の子いないかなぁ……