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hidesukeの読書感想文

文藝バトルイベント「かきあげ!」5年の歩みを振り返る

この記事はpyspa Advent Calendar 2018 6日目の記事です。pyspa統合思念体の一部となってから1年が立ちました。コノカラダニモズイブンナレテキタヨウダ

かきあげ!」という小説投稿サイトを、かれこれ5年くらい運営しています。 

kakiage.org

その「かきあげ!」で去る11月25日に第二十七回文学フリマ東京に出展してきました。気付いたら「かきあげ!」で出した本は9冊目。来年は10冊目が出ることに気付いたので、ちょっとこれまでの歩みを振り返ってみたいと思います。

ちょっとカロリー高めの長い文章になるので、最後までお付き合いいただけたら幸いです。

「かきあげ!」 is 何

「かきあげ!」は年に2回開かれる、小説投稿イベントです。「かきあげ!」のwebサイトに小説を投稿し、みんなで読んで、面白かった作品に投票します。投票の結果上位3作品と、かきあげ!編集部からの推薦を受けた作品合わせて10作品前後を同人誌にまとめて、文学フリマ東京で頒布するというイベントです。

これまで出した本は通販しています。

kakiage.booth.pm

「小説投稿イベント」と言いましたが、小説でなくても構いません。これまでも、詩や文芸評論、エッセイなどが投稿されています。文藝作品で、規定の文字数を満たしていれば何でもOKです。

「かきあげ!」は毎回テーマが提示され、それに沿ったおよそ3000文字〜4000文字の掌編を書いて提出します。テーマは書くきっかけに過ぎないので、無視しても構いません。実際に、常連ほどテーマ完全に無視して書いています。

次回第10回イベントのテーマは「みみみ」! テーマ無視しても構いません、皆様の投稿お待ちしております! 12月23日より募集開始!!

www.slideshare.net

「かきあげ!」の目的

「かきあげ!」には2つの目的があります。一つは「本を作りたい」もうひとつは「飲み会したい」です。

本を作りたい

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第二十六回文学フリマ東京より

Webで作品を気軽に発信できるようになった現在。だからこそ、自分が書いた本が紙の本になるという体験がどんどん稀有なものとなっている気がします。昔は薄い本をせっせと作って、コミケ(などの同人誌即売会)で頒布する……以外の発表の場がありませんでした。しかし、現在は気軽にWeb上で作品を発表することができあっという間に多くの人に読んでもらえます。そのため、自分が書いた作品が紙の本になるという経験をなかなかできなくなってきているのでは無いでしょうか?

自分が書いた物が、紙の本になる。これは経験してみないとわからない謎の感動があります。まだインクの匂いのする真新しい紙に、整然と印刷された文字列。本屋で手にとる本のような気持ちで読んでみると、確かに、自分が書いた文章が印刷されている。感動だったり気恥ずかしさだったり、なんとも言えない気持ちになります。それは悪い気持ちでは無く、なんだか宝物を手に入れたような。そんな気持ち。

これを味わって欲しくて、本を作っています。

本を作るお金は「かきあげ!」編集部のカンパによって成り立っています。*1ですので、参加者への負担は一切ありません。なんでこんなボランティアじたいなことをしているかというと、前述した「自分の書いたものが本になるという経験をしてほしい」というのと、「かきあげ!」もう一つの目的「飲み会」に来てほしいという意味合いを込めてです……。

飲み会をしたい

だいたいにおいて小説を書くという趣味は、わりと、結構、孤独な趣味です。いや、小説を書く、までは行かなくとも、読書という趣味も結構孤独なもので、周りを見回して、酒を飲みながら延々と本の話をできる人がいるか考えてみてください。普通はいないと思うのです。

でも、趣味の仲間と、趣味の話をワイワイ語らいたい。同じ趣味の話題でワイワイ語らえるのはとっても楽しいということは皆さん経験的にわかっていると思います。

「かきあげ!」のような小説投稿サイトに出入りする人が本が嫌いなわけありません。さらにコイツラ飲み会が大好きです。

ITエンジニアの世界にもいろいろな宗教戦争があって、うっかりあるエディタの話になるとどうでもいい喧嘩が起こったりとか、ある言語の話になるとマウント合戦が繰り広げられてたりだとか、あるツールの話になると老害が跋扈し始めたりだとか、まぁそんなことあるじゃないですか。

文藝世界も同じで、いや、最初から個々人の趣味の問題だからもっとひどいかもしれない。でも、「かきあげ!」の飲み会、特に打ち上げの場合は自ずと話題はその回の投稿作品の話になり、宗教戦争に発展してしまうこともそうそう無いです。その中で、宗教的な一致を見て、より仲良くなる人もいるでしょう。新たな気付き、新たなチャレンジへの一歩となる人もいるでしょう。よきかなよきかな。

まぁ、そんなことはどうでも良くて、とにかく乾杯して酒飲みたいんじゃーーー!

と、まぁ、そんなモチベーションでかきあげ! は運営されています。

「かきあげ!」のシステム

「かきあげ!」の投稿システムであるkakiage-webはnodejs+mongodbで作られています。

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確認してみると一番古いコミットは2013年5月。あー、そっか。その年の夏にデブが治らなくて教育入院2週間の刑に処されて、その間にがーーっと実装したんだった。コード管理はbitbucketです。

2013年当時は、まだweb frontのフレームワークも出たばかりだったし、僕自体がweb frontにあまり興味がなかったので、Expressで普通のwebアプリとしてもりもり書いていました。最近は思うところがあって、フロントエンドをVue.jsで書き直したいと思いVue.js勉強中。

こんななんの変哲もないWeb+DBなアプリケーションになんでmongodb使ってるの? と言われると、mongodbは無料で使えるサービスが多くあるので、というケチケチした理由です。ただこれが悪夢の始まりだったのです……。

放浪のkakiage-web

最初はホスティングにJoyentを使っていたのですが、一般向けのサービス終了。移行先としておすすめされたnodejitsuに移行してしばらくはeverything goes wellだったのですが、nodejtisuがGoDaddyに買われ一般向けのホスティングサービス終了。移行先としておすすめされたmodulusに移行し、その後xervoと名称変更がなされるのですが、こいつも一般向けのホスティングサービス終了。いろいろ悩んだ結果、いまはherokuで動かしています。herokuは一般向けのホスティング、おいそれと辞めないですよね??

ひどいのは「無料だから」と思って採用したmongodbのホスティングサービスです。もうどんだけ移行したか覚えてないし、コミットログ追うのもしんどいのしんどい! ってくらい移行しました。現在mlabに落ち着いてますが、mlabもサービス終了する? みたいなメールを拝受した気がしていますが、気が気じゃないので見なかったことにしています。

「かきあげ!」を支える人々

「かきあげ!」は参加者の皆さんに支えられています!

まぁ、それだけでは無く、スタッフとして「かきあげ!」を支えてくれている人たちがいます。「かきあげ!」編集部と言われる集団です。

本を作る、本を売る、システムを運用する、どれも金がかかります。「かきあげ!」は収支管理表を公開しています。この費用は編集部のカンパで成り立っています。

また、編集部がやっていることとして以下があります。

  • 本を作る際の原稿のレビュー/校正
  • Twitter botへの仕込み
  • かきあげ! 関連のtweetを togetterへまとめ
  • 参加者の勧誘
  • 投稿された作品を読んで感想をつける

その他にも最近では原田さんという方が主催している朗読劇でよく「かきあげ!」に投稿された作品が朗読されたりしています。

twitter.com

私も一度、この朗読劇を見に行ったのですが、いや、面白いものですね。自分では気付いてなかった発見がたくさんあるし、何より「紙の本になる」より貴重な体験でした。

朗読の様子は週末はかきあげ! 祭りやで〜! - かきあげ!こちらのエントリにYoutubuへのリンクがあります。

皆さんに支えられてのかきあげ! ですmmm

「かきあげ!」参加者募集中!

というわけで、「かきあげ!」では参加者を募集しています。ジャンル不問、3000~4000文字の掌編文藝作品を投稿してください。

kakiage.org

作品投稿された方には1点お願いしていることがあって、それは他の人の作品を読んで感想を付けてほしいということです。「かきあげ!」はその前身の一つである文章力向上委員会の思想である「他人の文章の感想を書くことで、自分の文章力を向上しよう!」というものを受け継いでいます。また、単純に感想がたくさんつくと、嬉しいですよね?

作品を投稿されてもいいですし、読み専でも構いません! 感想つけていただけるととても嬉しい。

5年続けることができたので、もう5年くらい続けられるといいなぁ……と思っています。

*1:ちなみに編集部は本にする作業の中で、原稿のレビュー/校正もやっています。お金を払って罰ゲームを受けているようなもんですね……。

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mohikanz 横浜会でいった店

TL;DR;

この記事は mohikanz advent calendar 2018 の3日目の記事です。

mohikanzとはいろんなIT系エンジニアが集まる謎の雑談Slackです。謎の技術で運用されており謎の気のいい仲間たちがわいわい楽しく毎日を過ごしています。下は高校生から上はインターネッツ黎明期を支えた方まで、いろんな人がいてマサカリを投げあってます。私は元気です。にゃーん(社会性フィルタ)

さて、そんなmohikanzのチャンネルの一つに #yokohama というのがあります。横浜在住だったり、横浜にお勤めだったり、まぁ、別に横浜を名乗ってるけど神奈川でもいいよね! 飲みたいから神奈川も横浜も関係ないけどはいる! みたいな人だったり、まぁそんな広義の #yokohama な人が集まるチャンネルです。

mohikanzは何かとイベント(飲み会、TRPG会、カラオケ会、勉強会などなど)が多い集まりではあるのですが、その中でも#yokohama は屈指のイベント開催率&参加率です。イベントといっても、横浜周辺の美味しいお店にいってわいわい飲むだけですがね。

今年はそんな横浜会が3回(+突発1回) 開催されました。みんなが行きたい行きたいといっていた店なのでどこも美味かったので、我々が訪問したお店を紹介したいと思います。

馬刺し食べ放題!「うま処 櫻」

横浜から海老名までを結ぶ横浜民の足「相鉄線」。その横浜駅にほど近い天王町駅にこの店があります。なんと馬刺し食べ放題5000円! 飲み放題もついてくる! ひゃっほー! こいつはたまらんぜ!

というわけで第一回の横浜会はこの馬刺し食べ放題の店、「うま処 櫻」に行きました。

しとしとと雨が降る日でしたね。基本的に忙しくて飲み会に遅れがちの人が多いIT系エンジニアの我々ですが、遅く来る人もいえば早く来すぎる人もいます。早く来すぎたひとたちで、会場近くにある居酒屋で0次回。そうだそうだ、キリン秋味が始まったころで、0次回にもかかわらず3人で秋味の瓶ビールを4本も5本も空けた酒飲み集団mohikanz。

時間になったのでお店に移動です。

さて、櫻のシステムは最初に何皿か料理がでて、それをある程度片付けたら馬刺しおかわりタイムです。しかし、このお料理が量が多い! しかもどれもめちゃくちゃうまい! 特に馬肉がはいったポテトサラダが絶品 of 絶品。ぶっちゃけ、最初にくるお料理だけでかなりお腹いっぱい大満足な量と質。もちろんメインの馬刺しも最高。醤油も数種類あり大変美味しくいただけました。

写真はこちらの記事をご参照ください。

r.gnavi.co.jp

そういえば、いままでmohikanzのイベント(主に都内。渋谷、大塚が多い)に参加してなかった人が結構大量に初参加したのはこの会からでした。やっぱ時代はYOKOHAMAっすわ。

旨いチーズに舌鼓! 「チーズカフェ」

【公式】チーズカフェ2|横浜駅での女子会や合コンに!ステーキ&ワインが人気のイタリアン

チーズカフェ 2

食べログ チーズカフェ 2

皆のもの、チーズです。

チーズはうまいよな。カロリーだからな!

おしゃれな店内、チーズの芳しい香りがみちみちていました。

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コースを予約していたのですが、ここのコースは面白くて、人数によって「この中から何皿」「この中から何皿」みたいな形で選んでいくスタイルなんですね。結構迷いどころです。

チーズカフェというだけあって、チーズ料理も充実しているのですが、なにげにステーキ類が美味しかったです。でっかいTボーンステーキ。はぁー骨の周りのお肉をしゃぶしゃぶするのがすきなんじゃーーー

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名物はでっかいパルミジャーノ・レッジャーノの器の中で仕上げるリゾットやパスタです。ワゴンにパルミジャーノ・レッジャーノを載せてテーブルの近くで仕上げてくれます。ああ、幸せ。

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今回はうっかり頼み忘れたのですが、もしもデザートを頼んでいたら、デザートワゴンでうまそうなデザートをテーブルまで運んでくれます。はぁー女子力〜〜

突発開催! 「野毛ホルモンセンター」でペラペラ焼きを堪能!

ある日のこと「焼肉食べたい」とツインエビフライアイコンの兄さんが言っていて、翌日に突発で「野毛ホルモンセンター」に行くことになりました。

本店は予約できないんですが、この「はなれ」の方は予約でき、ペラペラ焼きというのとミックス焼きというやつをひたすら食べましたね。

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ペラペラ焼きはいわゆる小腸系のホルモンなんですが、なんか割とペラペラしていて、すぐに火が通ります。こいつをお変わり自由のニラと一緒に食べるんですがこれがうんめぇの! ミックス焼きは、普通の焼き肉メニューの中から数種類が適当に入った盛り合わせです。こいつも焼いて、タレにつけて、お通しの千切りキャベツ(おかわり自由)と一緒にかきこむ。これがまたうまいのさ!

魚とうまい酒! 「まるう商店」

まぁ、とにかくみてくれこの舟盛り。キンメの煮付け

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都内なら魚金 本店(地図/写真/新橋/居酒屋) - ぐるなびなんかがお魚の有名な店ですが、横浜には「まるう」がありますよ!

5000円で飲み放題つきのコースだったのですが、コースの内容は「刺し身」「煮付け」「焼き魚」「天ぷら」「シメもの」というシンプル! シンプルだけど一つ一つのクウォリティが高く、しかも結構暴力的な量!うんめーうんめー。

店内の黒板をみてると他にもうまそうな料理がズラリならんでいたので、コースじゃなくて今度はきたいな……

おわりに

IT系エンジニアの雑談Slackですが、#yokohama ではうまい飯を求めて魑魅魍魎の跋扈する横浜シティを徘徊しています。カモントゥゲザーレッツエンジョイYOKOHAMA NIGHT!

今後も#yokohama では美味い飯を求めてさまよい続けます! ご期待下さい!

どうでもいい話

そういえば、#yokohama を作った姉さんが飲み会の前にいつも飲んでるhttps://amzn.to/2DQDoO9、わたし気になります!

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効いてるのかな???

後悔の無いプロダクトをつくれているか? -- レディ・プレイヤー1を観て

ガラガラの映画館で話題の映画を観るのが大好きなんですよ。平日の早朝とかで大きめのスクリーンで見る映画は本当に最高です。

5月2日、平日とは言えGWの中日。何処の映画館も結構混んでいる中、海老名のAEONシネマが、結構ちゃんとした設備の割にスカスカだと言うことに気づいたので話題の映画 レディ・プレイヤー1 を観に行ったら、なんか涙が止まらなくなった。

wwws.warnerbros.co.jp

映画の説明はいいでしょう。仮想現実ゲームの世界でドッタンバッタン大騒ぎする映画で、別にわん泣きするようなストーリーじゃないです。でも、唐突に、ぐさりと胸に突き刺さるセリフがあって、それを聞いた瞬間涙が出てきて、止まらなくなって困った。それは劇中で、その仮想現実ゲームを作った人間が

僕の作ったゲームで遊んでくれてありがとう

と、言う。ただそれだけのシーン。その一言が深く胸に突き刺さって、もう、なんだか涙が止まらなかった。その時は「あー、俺もおっさんになって涙もろくなったなぁ」くらいに思っていたのだけど、帰りの電車でいろいろ考えていると、この涙の原因は『後悔だ』とふと思い当たった。

僕はソフトウェアエンジニアとして10年ちょいのキャリアを積んできた。おもにB2Cの領域で、両手の指じゃ足りないくらいのプロダクトをリリースしてきた。鳴かず飛ばずで終わったもの、ヒットしたもの、継続的に万単位のユーザが使っているものなど、様々だ。普通のwebサービス、ゲーム、ニッチな領域のプロダクトなどなど……。基本的に専門家ではない一般のお客さんが使うプロダクトを作ってきた経験の方が長い。

では、僕が作ったプロダクトを使っているお客さんの前で「僕が作ったプロダクトを使ってくれてありがとう」と胸をはって言えるか? と問われると若干モニョル。いや、すごくモニョルと思う。

もちろん、作ってきた一つ一つのプロダクトには愛着がある。しっかり育てていきたいし、ユーザにより便利に使ってほしい。やっつけ仕事で出したものなど一つとしてない。一つ一つのプロダクトにソフトウェアエンジニアとして誇りがある。

……と、同時にそれぞれのプロダクトに少しずつ後悔もある。「本当はもっとこうしたかった」「スケジュールの都合上あの機能はオミットした」「使い勝手がいまいちなのは分かっているけどそこを直すコストがかけられない」「キビキビうごかない」「テストコードをちゃんと書けてない」「きちんとマーケティングできなかった」などなどなどなど

どのプロダクトもリリースした喜びの記憶とともに、こういった後悔の記憶が少なからずある。後ろめたさと言ってもいい。仕事だから仕方ないじゃないか、と言われたらそうかも知れないけれども、でも後ろめたいことにはかわりがない。後悔だ。

この後悔があるせいで「僕が作ったプロダクトを使ってくれてありがとう」と胸をはって言えないんだ、ということに気づいた。

僕の作ったゲームで遊んでくれてありがとう

これが言えるということの素晴らしさ、羨ましさ。そこには後悔や後ろめたさなど微塵も無く、自信と誇りしかない。それに対する嫉妬と後ろめたさ、そして惨めさがガツンと胸に刺さって、涙が止まらなくなってしまったんだと思う。

後悔なく、まったくの思い通りで、ユーザに受け入れられるプロダクトをタイムリーに市場に投入するということは本当に難しいことだと思う。きっとこれからも後悔と後ろめたさを積み重ねながらソフトウェアエンジニアしていくのだろうと思う。でもいつか「僕の作ったプロダクトを使ってくれてありがとう」と胸をはって言えるようなプロダクトを世に出していきたいなぁ。そんなことを考える一日だった。

仕事ではじめる機械学習

仕事ではじめる機械学習

仕事ではじめる機械学習

著者の一人の 中山ところてん とは シャチクグッズとか一緒に作ってる仲で、まぁ、そんな感じで献本いただきました。ありがとうございます!

学生の頃から確率とか統計とかすごく苦手で、社会人になってから 集合知プログラミング とか勉強したけど、けっきょくよくわかんない……みたいな状態でいたのですが、前職でディープラーニング野郎となり、ディープラーニングならある程度わかる。という状態になったのが私です。

前職ではディープラーニングのコンサルみたいなこともやっていたのですが、お客さんの話を聞くと「それはディープラーニングじゃなくてもいいんじゃないかなぁ……」と漠然と感じつつも伝統的な機械学習の手法というのを知らないすぎるので何とも言えないということがよくありました。

この 仕事ではじめる機械学習 は、本の中に出てくる言葉を借りると、『伝統的な機械学習』について紹介してあります。機械学習にはどういう物があって、これはどれが得意。こういうときはコレを使いましょう。データはこうやって集めましょう。みたいな話がたくさんの図とPythonのコードで紹介してあります。コード……と言っても、読み飛ばしても全然問題が無いレベルです。また、翻訳本じゃないので日本語がとても読みやすいし、題材がITに身を置いているものからみるととても身近で理解しやすいものばかりでした。

前半では、伝統的な機械学習についてのオーバービュー。後半では実際に映画の推薦システムの作り方やKickstarterの分析など具体的な例を出しての解説。という構成なので、わかりやすさと納得感が抜群でした。

ディープラーニングから機械学習に入った私ですが、ディープラーニングを勉強しているときに、とにかく用語がわからなくて困りました。このディープラーニングの文脈で出て来る様々な用語は、元を正せば「伝統的な機械学習」からきています。この本ではこういった用語の説明がわかりやすくしてあり、ディープラーニングを勉強する人も、まずこちらの本を読んでから勉強するとすごく役に立つと思います。

「仕事ではじめる」というタイトルに偽りなく、必要十分な内容で大変参考になる良書でした。

献本頂きましたオライリー・ジャパン様、著者の皆様、どうもありがとうございました。

ソフトウェア開発会社を退職したので振り返り。

前回の退職エントリ、2013年に書いてありますね。

3年と1ヶ月勤めたソフトウェアの開発会社を退職しました。正確には今月いっぱいで退職します。いまは有給消化中です。

社内の規定で所属を明かしちゃだめよって書いてあるのでどこをやめたかは書かないです、発表資料とか上司の発言を追っていたらどこに所属していたかはバレバレですけどね……

映画みたり、GRAVITY DAZE2やったり、恩師の研究室に遊びに行ったり、嫁の書物仕事手伝ったりして過ごそうと思っています。

GRAVITY DAZE 2 初回限定版 - PS4

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せっかくなのでこの3年間の振り返りを。

前回の転職の経緯

que.hateblo.jp

簡単に言うと、お仕事楽しくなくなってきたタイミングで、超面白そうな仕事見つけて応募したら受かったので転職した。みたいな感じですね。

現職やってきたこと

新卒で入った会社は、最後の方はスクラムマスターのようなプロジェクトを回すお仕事ばかりをやっていたのですが、転職した会社はとにかく四六時中プログラムを書くお仕事でした。

最初はPHPで書かれた既存サービスのメンテナンスを一月ちょいくらいやって……

ああ、それからは怒涛の展開でした。

特定のディバイス向けのクラウドサービス(PHP)を作ったり、IoT的なやつのマシーン間のリアルタイム通信するためのサーバをつくったり、社内用のチャットシステムを作ったり、深層学習したり、深層学習用のGUI環境つくったり、オープンソースで公開したり超会議でたりNumbers当てたりしましたね。

3年間はあっという間でしたし、常になにか新しい技術を勉強して、とにかく世の中に無いものを作り続けていました。

環境は人を成長させる

この会社の良かったところは、度肝を抜かれるような優秀な同僚と一緒に働くことができたことです。

とにかくみんな、恐ろしくコードが書けるし、ソフトウェア開発に対して真摯でした。

僕達開発者への要求はものすごくフワっとしていることが多い職場でしたが、むしろそれのおかげでかなり自由にできました。へんなしがらみに悩まされることも無く新しい技術を実験したり、採用したりできました。

そういう、エンジニアがのびのびと自由に作業できる環境で、さらにとびきり優秀な同僚に囲まれているというのは、お互いに刺激があり成長できる環境だったと思います。

これは悪かった点でもあるのですが、同じ部署にサーバサイドのエンジニアが誰もおらず、サーバまわりの開発はいつも僕一人だったっていうのも、良し悪しではありますが、大きく成長できた/できてしまった部分なのかなぁと思います。

この会社に入るまではアプリのことはわかるけど、ミドルウェアのことはよくわからん! という感じでした。しかし、まぁ、自分でなんでもやらないといけないとなると、そうも言ってられないので、とにかく調べては実装、実行、本番投入! みたいな感じで否が応でも詳しくなっていきました。

自分が専門としている領域の人が自分だけという状況は、特に「何かわからない」ときが辛いです。この挙動、よくわからないけど聞く人が居ない。テスティングライブラリどれ使うべきか……今なにが流行ってるのか。とか、相談したいときに相談出来ない、相談する人が居ない。仕方がないから自分で調べて、手痛い失敗をしたりして、ちょっとづつ道を切り開いていくしか無い。そういう経験は、経験として貴重だと思うし、エンジニアとして成長できたとは思うのですが、効率の悪さを感じる点でした。

他に現職のいいところを上げておくと

  • 真の裁量労働制 (コアタイムあるようなないような)
  • 内線でなくていい (内線取るのはプログラマの仕事じゃない!)
  • 会議が殆ど無い(週1のプロジェクトの定例30分くらいのみ)

逆に悪いところは

  • 情報共有がされない (となりがなにやってるか知らない)
  • 締め切りギリギリでの差し込みが多い

〆切ギリギリの差し込みはほんと、それやらないといけないのひと月前からわかってたよね? よね? なんで今までだまってたの? ね? なんで? ねぇ? と膝詰めで問い詰めたい気持ちでいっぱいになることが多いのでホントそのへんは改善したほうがいいと思います。

と、まぁ、人間がやることだからいい点もあれば悪い点もある。

振り返るとおおよそ楽しく仕事ができました。年に1、2回、まじでヤバイ死ぬみたいな激務が訪れるけど、それ以外はほぼほぼ平和な凪の海という感じ。いい職場でした。

転職する理由

ちょっと前に、こんなブログを読みました。

paiza.hatenablog.com

「あー、わかるー」と思いつつ、でもやっぱり「世界を変えたい」とか「世界にまだ無いものを作りたい」という欲求が、僕の中には強くあります。

いまの職場に転職したのも、社長のブログに「世界に無いものを作る」と書いてあったのを読んだのがきっかけでした。火中の栗を拾う人募集とかも書いてあった気がします。アッツアツの栗を随分拾いましたともさ!

そういう超でかい夢や野望をトップが示してくれるところで働きたい。そこで世界にまだないプロダクトを作りたい。世界を変えたい! あと、給料もっとくれ!

今の会社は、確実に、世界にまだない、全く新しい物を作ることができます。給料も、同年代とくらべてもらえてる方です。

なので、転職しようとか全然考えてなかったのですが、ある日、首狩り族から電話がかかってきて、話を聞いてるとすごく面白そうだなぁ、と思ったので受けてみたら受かった。だから転職することになりました。

世界にまだ無いものを作れて、しかも即座に人の生活の役に立つ。年収も上がる。

今の会社と違うのは超大企業の新規部署という点。今は中小企業で働いているので、日銭を稼ぐために面白くない仕事もやらないといけないのです。でも、次のところは大企業の中の新規部署で、まさにスタートアップのような場所。絶賛人を募集中。スタートアップ的位置づけなのでカルチャーを作れる。何より予算はいっぱいある。

これは実に魅力的だと思い、転職を決意しました。次はクルマと、クルマを取り巻くITサービスを作るお仕事です。大企業だけど「内製する」と言っていたのも転職の決め手の一つです。今後もソフトウェアデベロッパーとして、そしてたぶんスクラムマスターとして働いて行くことになると思います。

世界変えたいなら、世界変えれる会社に飛び込んでいけばいいじゃない!

世界を変えるのにふさわしく、新規で採用した人のなかで僕が唯一にして無二の日本人だと聞いて大草原不可避状態ですがwwwwwwww英語、特に喋れるわけじゃないので、一抹の不安しか無い。一抹というか、茶筒から溢れんばかりの不安しかない。

蛇足

この業界の慣わしに従い、Amazonのwish listを公開します。 なにかプレゼントいただけたら今後の励みになります!

https://www.amazon.co.jp/gp/registry/wishlist/2SLMM0XO2BDHF/

あけました 2016

1年ぶりのエントリになりました。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

新年だし、ブログに抱負でも書こうと思ってブログを開くと、丁度去年の抱負が書いてあり暗澹たる気持ちになりましたね。
パチスロは控えられてないし、財政の健全化もできてないです。本当に(ry

去年を振り返ると、まぁ、やはりいろいろありました。
仕事ではPHP完全に捨てることができましたね。node.jsもりもり書いて、気づいたらPython書きながら機械学習のサムシングを作っていました。
Pythonは学生時代に1度、Google App Engineが出たばかりの時に1度挫折しているので、今回3度目の正直でなんとか覚えましたね。
私生活では、去年の夏頃までに体重を5kgくらい落とすことに成功したのですが、また増えてきました。あかんです。今年は体重二桁復帰を目指そうと思います。

去年の年末に米原万里さんの「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読んだんですね。なんかこの人の話し読んだことあるなぁ……と思ってたら以前、同じ作者の本を読んでいました。

que.hateblo.jp

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

会社の行き帰りであんまり本を読まなくなったりして、ブログを書かなくなっていたけれども、読書感想文を書くのはやっぱり良い習慣だなぁと思いました。
今年はまた読書感想文を再開しようかなぁと思います。

さてさて、今年はどんな年になることやら。
書物仕事をこなしつつ、撮りためた学校ぐらしをみながら。

がっこうぐらし!第1巻 (初回限定版) [Blu-ray]

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あけました 2015

あけましておめでとうございます。 2014年は1エントリもブログ書かなかったですね。環境の変化といいますか、会社の行き帰りに延々とキャンディークラッシュとジェリースプラッシュやっていたせいで、本もろくに読まなくなっていました。あと、パチスロにハマりすぎてソウルジェムを濁し続けた一年でした。今年の抱負は質素倹約。家計簿をしっかり付けて、パチスロ通いを控えて財政の健全化を図りたいと思います。

さて、転職して1年がたちました。

なんというか、ジェットコースターにのったような感じでバタバタと1年が過ぎました。

前職の最後の方はベンチャー企業に出向して働いていたのですが、やっぱり今の会社の方が日々の暮らしが心配になるレベルでザ・ベンチャーという感じでした。

「ここで俺がヘタれたらプロジェクトと一緒に会社が潰れるぅぅぅううう」

というたぐいのもっそい緊張感を持って仕事することが多くてまじあれでしたね。

前職ではスクラムマスターとかプロジェクトマネージャー的な仕事をやっていたので、コードはほとんど書かず、とにかくスケジュールに間に合わせるように暗躍していたような気がします。

一方、いまは完全にプログラマに戻って、朝から晩までひたすらコードかいてます。楽しい。研究開発っぽい案件が多くて、わりと自由にいろいろなことが試せるのがいいですね。ただ、種々の理由によりサーバ側のコードがPHPなおかげでいろいろヘイトを貯めることがありますがががががが

給料は、前職にそのまま居たほうがきっと良かったんだけど、毎日が充実してて、というか朝から晩まで楽しくコードかきかきできる今の環境は素晴らしいです。あと、出社時間が基本自由な裁量労働制ってのがサイコー。9:30にこないといけない前職の裁量労働とはなんだったのか、いまだに謎いすぎます。

てなかんじですが、2015年もよろしくおねがいします。

現場からは以上です。