- 作者: 瀬戸内寂聴
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/10/16
- メディア: 文庫
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絢爛たる源氏の物語、ここに完結!
巻十は「浮舟」「蜻蛉」「手習」「夢浮橋」
ついに匂宮が薫が宇治にかこっていた浮舟に手を出す。
浮舟はなんと匂宮のテクにぞっこん。薫よりも匂宮に気持ちが傾く。
しかし、薫への罪悪感に苛まれる。
薫が匂宮が浮舟に通っていることを嗅ぎ付け、それを浮舟が気付く。
思い詰めた浮舟は宇治川に投身自殺する。
が、生き延び、法師に拾われ出家する。
出家した浮舟を薫がみつけだし、手紙をだすが、浮舟黙殺。
薫はがっかりする……
と、まぁ、何の色気もなく粗筋を書き連ねればこんな感じで源氏物語は終わる。
二人の男の間で揺れる浮舟と、親友の恋人を寝取る匂宮。
浮舟は身を投げて、助けられた後はしばらく記憶喪失となる。
なんというモダンなつくりなんだ。
身体と心の違いとか、そういう部分も描かれている。
これが1000年も前にかかれたとは……。
全体を通して読んで、やはり源氏が栄華を極めているころが一番面白かった。
なんといっても、この誰しもが知っている大長編を読み終わったという達成感はすばらしいものがある。
不思議なことに、このお話を読んでいるときは、なんだか自分の気が大きくなり大胆な行動にでれてしまうような気がしてしまう。
1000年前も、今も、人の色恋なんて対して変わらないものなんだなぁ……。
悩め、悩め。俺様悩むがいい。
なんだか、今日は文章がまとまらないのでこのへんで