- 作者: 立石泰則
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/11
- メディア: 単行本
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ブランドをダメにしたのは誰だ!
と帯にでかでかと書いてある。作者のSONYに対する愛憎相半ばする感じがにじみ出た一冊。
この本が書かれた当初から状況は変化している。ハワード・ストリンガーは退き、平井一夫氏が社長に就任。
しかし、ストリンガーのDNAが多く残り、「自由闊達にして愉快なる理想工場」の復活は見えない。
知り合いや、後輩にSONYに努めている人が多くいるのだけれども、みなが口をそろえて閉塞感を口にし、未来への見通しはネガティブ。そして「この本に書いてあることは本当。マジでヤバイ。怖いgkbr」と言う。新卒2年目とかまでその空気が蔓延しているのはヤバイだろ……。
ぼくもSONYは好きなのだけれども、なぜダメになったのか、という理由をこれだけ丁寧に解説されると、さすがにSONYへの見方もネガティブにならざるを得ない。
ああ、復活してほしいなぁ。僕達の尊敬とあこがれを一心にうけていた「技術のSONY」が