- 作者: 紅玉いづき
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/01/25
- メディア: 文庫
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ミミズクと夜の王の作者紅玉いづきの新作。
ミミズクと夜の王のインパクト。それを超えることを毎度期待しながらも、今回もやはり処女作は超えられなかった……
仲良し女子高生4人組のお話。
それぞれ、壊れやすい、繊細な年頃で、それぞれがそれぞれに問題を抱えて、でも時間は流れていき、4人が卒業するまでを綴ったお話。
それぞれ、それぞれの恋愛について描かれている。
……のだが、なんだろう。このインパクトのなさは。
いや、それぞれが、非常に小説的な悩みを抱えている。題材としてすごく面白いとおもう。
ひとりは文通相手の妄想で生まれた男に恋をする。
ひとりは次から次へと男を変える。
ひとりはあるトラウマからボーイッシュに生きる。
ひとりは、学力至上主義の母親に育てられ、傷つき、友達を傷つける。
なんだろ。それぞれが中途半端。なんだか、それぞれが突き抜けなくてスカッとしない。
うーん。うーん。
電撃文庫から、メディアワークス文庫に移動したのは大成功なんだろうけど……
次に期待!!