- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/07
- メディア: 新書
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『零崎をはじめるのも……悪くない』
この西尾維新という作家がメフィスト賞出身だということは非常に興味深い。
彼はどこからどうみてもライトノベル作家だ。
彼の代表作である「戯言シリーズ」は間違いなくライトノベルだが、そのメフィスト賞を受賞したデビュー作クビキリサイクル文句のつけようの無い極上のミステリであり、エンタテインメント作品だった。
そこが西尾維新という作家の面白いところなんだ。
さて、この零崎シリーズは戯言シリーズからのスピンオフ物。
登場人物や事件は見事に戯言シリーズとクロスオーバーしている。
「殺し名」の序列第3位、零崎一族。その一族の三天皇とよばれる物達のストリーが描かれている。
この巻では、他ではほとんど出番のない零崎曲識の話。
……なんとなく地味だ。
そんな彼の物語なのだけれど、なんとなくいまいちな印象なんだよなぁ……派手さがないんだ。
ライトノベルの面白さはやはりキャラクタにある。そのキャラクタが微妙に地味だから……。
むしろ零崎人識や伊織ちゃん、人類最強の請負人哀川潤なんかがでてくるシーンが残念ながら一番おもしろかった。
むしろ期待するべきは、今後の零崎人織と伊織ちゃんのストーリーじゃないのか!?
是非、つぎはこの二人の話を書いて欲しい!
クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
- 作者: 西尾維新,take
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/02/07
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