MAMA 紅玉いづき
- 作者: 紅玉いづき,カラス
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/02/10
- メディア: 文庫
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前作「ミミズクと夜の王」は授かり物だったな。
表題作「MAMA」と「AND」ともにいまいちだった。
MAMAは物凄く長い粗筋をよまされている感じ。
折角最初の方は面白かったのに……残念でならない。
一族の落ちこぼれの魔術師が、人喰いの怪物を自らの使い魔にしてしまう。
「私があなたのママになる」とかそう言うかんじで
落ちこぼれが突然強すぎる力を手に入れたので、魔法学校の生徒達の態度が急変。
嫉妬やら、恐れやらで彼女はこれからどうなっていくのでしょう!?
人喰いの怪物「ホーイチ」と上手に折り合いをつけて、心をかよわせながら少女が成長して行くストーリーなのかなぁ……と思っていたら、なんかあっさりお互いが心交わして
4行改行があったと思ったらいきなり10年後。
ぽかーーん。
16歳になった彼女は遂に魔法学校を放逐される……とおもったら、実は外交官になれ、との命令がくだされる。
外交官になって、いろいろと考えさせられ、悩み成長するストーリーなのかなぁ……と思っていたら、なんかあっさり何かを打ち破って悩み解決。
4行改行があったとおもったら、さらにいきなり10年後
というような展開。
これ、もったいないよ。
一つ一つのネタは凄くいい。設定もよろしい。
それぞれの時代を書く事で、もっと長い作品にできるはずなのになぁ。
これは、短くまとめ過ぎちゃってて感情移入ができない。本当に粗筋。
悪い意味で読者をうらぎっている。
恐らく彼女は次から次へとアイディアが浮かんできては、それを片っ端から原稿にかいてるんだろう。
だから、粗筋になる。もっと、寝かせて掘り下げれば、確実に面白いものになるのに。勿体ない。
ライトノベルは作家を育てないなぁ……
もしくは、ガチで童話作家になったらそれはそれはいいお話を書くと思う。
次回作に期待。