バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)
- 作者: 成田良悟,エナミカツミ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/09
- メディア: 文庫
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ヒャッハッ!
これは鈍行篇と対になっているお話。二つで一つ。上下巻じゃなくて二つで一つ。
鈍行篇は導入〜不良グループ、黒服グループの結末までが描かれている。
そうなると必然的に、白服、レイルトレイサー、チェスは鈍行篇じゃ途中から描かれなくなるんだ。
……これのおかげで鈍行篇は若干面白みに欠けた。テンポがわるいし、どことなく気持ちが悪い。
しかし、特急篇は全ての謎やお話の結末がバチっと決まっていて安心して読める。
そして、安定して面白い!
鈍行篇より特急篇の方が格段に文章がこなれてきたというのも印象的。
しかし、相変わらず登場人物の多い作品なのだが、やっぱり相変わらずキチンと描き分けがなされてる。
いったい作者の頭はどうなってるんだ???
この何ともいえないスピード感と異常に多い登場人物が織りなす群像劇をもう少し楽しむとする。