名称未定ドキュメント"Que"

ゴーゴーカレーでロースカツビジネスルー増し頼んでキャベツを4回おかわりするブログ

陰陽師 瘤取り晴明 夢枕獏

陰陽師―瘤取り晴明 (文春文庫)

陰陽師―瘤取り晴明 (文春文庫)


夢枕獏の小説は独特のリズムがあって面白い。
とくに陰陽師シリーズは、まるで詩でも読んでいるかのような、平安のゆるりとした時の流れに埋没して行くかのような奇妙な感覚を覚える。
陰陽師安倍晴明源博雅の物語。
物語の始まりはいつも、土御門の晴明の家から。
二人は酒を飲んでいる。


小説だけでも、十二分に面白いが、この作品には、絵本のようにふんだんに挿絵がはいっている。
挿絵は村上豊によるもの。
陰陽師シリーズの表紙絵をいつも描いている方だ。
文章と挿絵が半々くらいのとても美しい文庫本だ。


この絵がいい。
水彩の絵なのだけど、時に力強く、時に妖艶で、魑魅魍魎が跋扈する平安のセカイをよくよく表現している。
挿絵つきと言われるとライトノベルがすぐに思い浮かぶけど、多くのライトノベルは0.5+2=1みたいな感じがする。
でも、この作品は1+1=無限大という感じ。
文章を絵が引き立てて、絵が文章を引き立てる。


このシリーズ、大好きなんだけど、なかなか新刊がでないのが悔しい。
はやく次がよみたい!





今日、会社の帰りにBACCANO!を大量購入したので、向こう1月はこのブログは「BACCANO!を読み続けるブログ」となります。
ヒャッハ!