名称未定ドキュメント"Que"

ゴーゴーカレーでロースカツビジネスルー増し頼んでキャベツを4回おかわりするブログ

Fate/Zero vol.4 -煉獄の炎-

http://www.fate-zero.com/


ついに堂々の完結!!
コミケ終了後、アキバトラにて行列の末捕獲。


なんといっても熱い。
天地を溶かさんばかりの熱量をもって描かれた至極の一作。
Fate/stay nightをプレイした人は是非読むべき。
1に至るための0なのだ。


特によかった点が3つ。
一つはイスカンダルの男らしさ。
破天荒で荒々しく、マイペースで特等強い。世界を荒し回った男、イスカンダルの清々しいまでの勇姿には目頭が熱くなった。
征服王と呼ばれるこの男、あまりにも魅力的過ぎた。
最後の戦いに臨む時、令呪を使い果たした彼のマスターへの対応には心震える物があった。
大丈夫とはあのような男なんだろうなぁ。


二つ目は章の端々にでてくる時計のカウントダウン。
これは聖杯が現れるまでのカウントダウンなのだろうなぁ……と勝手に想像を巡らしていたが、まったくの検討違いだった。
この時計が00:00:00:00をさした瞬間は、切嗣が士郎に出会った瞬間だった。
このページに辿り着いた時「やられた」と思った。
なるほど。0なのか。
この話はstay night以前、の第四次聖杯戦争についてのみ描かれた作品だとおもっていたが、そうではなかった。
stay nightへつづくための、『0』に至るまでを描いた作品だった。
そして、時は過ぎて第五次聖杯戦争へとつづいていく。
このよどみない流れに、心があつくなるものがあった。


最後は、あとがきである。
Fate/Zeroの著者である虚淵玄自身が二次展開についてこうかいてある

物語作品の二次展開というものは、はたして"是"なのでしょうか? "否"なのでしょうか?

その大企業の金を生む魔法の方法について、氏の素直な気持ち、意見が描かれていて非常に興味深い。
そのうえで、氏はこの本を「商業的打算もない、純粋な"氏が夢見たFate"」を書き上げた。
だから、限られた場所でしか販売されない同人誌という形態をとったのだろう。
そもそも、出発点はエロゲであるが、アニメ化され、漫画化され、もう原作者の奈須きのこの一存だけでは育てられなくなってしまったんだろうなぁ……
そんな作品を同人というジャンルで見事に花咲かせてくれた。



読み終わって、またFate/stay nightFate/hollow atraxiaがやりたくなった。
名作だ! まさに名作だ!


Fate/Stay night DVD版

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Fate/hollow ataraxia 通常版(DVD-ROM)

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