名称未定ドキュメント"Que"

ゴーゴーカレーでロースカツビジネスルー増し頼んでキャベツを4回おかわりするブログ

ほんのきもち

ほんのきもちという漫画レビューサイトが最近オープンした。
漫画のレビューをユーザは書く、ほんのきもちはそのレビューを書店や漫画喫茶とかに売ってPOPなどに使用してもらうという物。
採用されたレビューには500円のQuoカードとかが送られる。


アイディアは面白いし、お金が入る、うちのサイトで漫画のレビューも買いてるからそれを転載するのもありだなぁ……と思って速攻登録してみた。
そして、今朝、Quoカードを発送した旨を伝えるメールがきていてちょっとほくほくです。


ただ、いろいろ問題はあるかな?
まず、戦略。
たぶん、ネットでこういう商売をするならトップニッチを目指さないといけないのだろう。
でも、ここのサイトでレビューが書ける漫画は(いまのところ)誰もが知っている超有名漫画ばっかりだ。
POPをみて心動かされるものって、有名な漫画じゃなくて、無名な漫画で「面白い!」って書いてあるものだよね。
有名な漫画(例えばジャンプ系の名作たち)はそこにあるだけで読者は手に取る。
だから、POPが必要なのはマイナーな名作だ。そこから火がつくって場合もあるしね。
多分、管理人さんの手元にある漫画、好きな漫画からどんどんレビューをつけられるようにしてるんだろうけど、それじゃ意味ないよなぁ……
映画化された「恋の門」みたいなサブカル系漫画も登録されてない(07/08/04)。
もしも自分が書店や漫画喫茶の店長だったとして、ここのレビューを購入するか? と言われたら即答でNOと答える。


次にレビューとポップは違うということ。
POPに求められるものは、端的にその漫画の魅力を一目で分かるように表現すること。
ビレッジバンガードなんかはこれが異常に上手いよね。
「これだけでゴハン3杯喰えます!」「美味しんぼより断然美味そう」「あのダメ漫画家が最後まで書いた最新の作品」など、それだけで購買意欲が湧いてくる。
逆にレビューっていうのはただの感想文。売ることは考えない。
ストーリー展開を語るもよし、キャラへの愛を語るもよし。それは結局『自分』が中心の行為であって、それを他人にどうこうしようという意図は無い。
誰かに読んでもらって購買意欲を書き立たせるレビューって本当に難しい。



システム。
たぶんこれはOpenPNEをちょっと改造しただけなんだろう。
漫画レビューサイトとするにしては結構お粗末な作りだと思う。だってSNSと漫画レビュー、要求される機能が全然違うじゃない?
なんだか見ていると、レビューできる漫画は管理人さんが一生懸命手動で登録しているみたいだけど、まずそこを自動化するとこから始めないと。
Amazonから画像とかタイトルをぼんぼんひっぱてきて、レビューと一緒にはりつけて、広告収入を得るとかしないとゼッタイ厳しい!
そこを自動化できると一気にレビューをつけることができる作品数が増えてウハウハ!
てか、自動化しないにせよ、ユーザにどんどん登録させてしまえばいいのに!
月に何冊漫画でてると思ってるんだ? しかも同じ漫画でも文庫版、愛蔵版、特別版などなど……いろいろあるからねぇ。
ゼッタイ管理人さんだけじゃ管理しきれないことは明々白々。
管理が面倒になるかもだけど……でも、そこはエンジニアの腕の見せ所だよね!
……腕のいいエンジニアがいないんだろうな。
「こんくらいのサイトなら1月で作っちゃいますよ!ハッハッハ」みたいな。



いろいろと思うところがあるが(うちの会社でこんな企画たてると、まず叩き潰されるんだろうなぁ……とかw) アイディアは面白い。
是非、赤字にもめげずにがんばって欲しいものです。
今のうちに大量にレビューを書いてがっぽりQuoカードをゲットしとくのが、ユーザにとっては吉なんだろうなぁ。