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名称未定ドキュメント"Que"

hidesukeの読書感想文

源氏物語 巻八

読書

源氏物語 巻八 (講談社文庫)

源氏物語 巻八 (講談社文庫)


「竹河」「橋姫」「椎本」「総角」

源氏が死んだ後、その子孫(?)である匂宮と薫の宮の物語。
いわゆる宇治十帖に突入。
いや、本当は源氏の兄にあたる八の宮の3人の姫君のお話。(末娘の浮舟はまだでてこない)


詳しいいきさつは忘れたが(調べろよ、俺)、源氏に降嫁した女三の宮と柏木の不義の子である薫は八の宮の宇治の庵にたびたび顔を出す。
八の宮は不遇の人で、世をはかなんで出家をしたいと考えているけれど、二人の娘(本当は3人)が気がかりで出家できないまま、心は聖のようになっている。
そこに薫がいって仏道についていろいろ勉強するわけだ。
そこで、美しい姉妹を発見する。


この薫が一途で、奥手でなんだかとても良い。
相手の事をめちゃくちゃ思いやっているのだが、押しが弱くてあらあら……という感じ。
薫は一途に大君に言い寄るが、大君は独身をつらぬき、妹の中の君を薫の嫁にしようとする。
薫は中の君と匂宮をくっつければ、大君が自分になびくのではないかと思い、匂宮と中の君の逢い引きのお膳立てをする。
でも、大君は結局なびかず。それどころか、高貴な身分でなかなか宇治まで会いに行けない匂宮のことに神経を削がれ、妹が幸せになれないことをはかなみ病に伏し、最後は死んでしまう。


結局、薫と大君の間には何も無く、薫の一途な恋は散ってしまうのであった。


源氏の浮気で華やかな恋の話をさんざん読んできた中で、この薫の異常なまでの一途さはなんなんだろう。
あの、色恋沙汰が苦手で不器用な夕霧でさえ奥さんが二人いる。
なんだか、この薫を他人とは思えないなぁ……。
ま、自分は薫と違って不細工ですが。