府中のバイトやめてから本屋に行く事がめっきり減った。
最近、自分の中で評価が急上昇中の真光書店*1が調布にはあるけど、若干生活圏外(道路一個分だけど)だし、駐輪場が無いのでちょっと利用し難い。
んで、今日は柴崎の自動車学校に行った帰りにドージンワーク (2) 通常版 (まんがタイムKRコミックス)を探しに国領のTSUTAYAに。
うーーん、小説類の品揃えが悪いかな。でも、漫画はそこそこ充実。ドージンワーク (2) 通常版 (まんがタイムKRコミックス)は置いてなかったけれども……。
ちくしょう、にゃうーーんとか思っていたらヨイコノミライという香ばしい香りのする漫画が置いてあったので即全巻購入。
やっちまったね。久しぶりにジャケットと帯を見ただけで全4巻購入とかやっちゃったよ。
金は人を変えるね。
……家に帰ってエリンギ、ブナシメジ、エノキのバター炒め丼を作って食して、「どれどれ」とかいいながら読んでみたら
これ、オモシロ! しかも若干コワ!
とある高校の漫画研究会が舞台なのだけれど、部員はこれ見よがしに悪いイメージのオタク達。
自分勝手な感想ばかりのべる批評家、妄想癖全開で女。ゴスロリデブ女(描く絵は耽美)、美形売れっ子同人作家、リストカッター、アイドル声優気取り、いてもいなくても同じような存在感の無い奴(そしてストーカー)、そして絵もお話も作れないから編集者的な立場をとろうとする主人公。
そんな部活はいつもだらだらと喋ってばかり。
あるひ主人公はみんなで真剣に部誌を作ろうと言い出し、ゆっくりではあるがみんなそれにむかって動き出す。
しかし、青木杏という少女が近づいて、その部をメチャクチャにしてしまおうとするわけだが……
と言ったあらすじ。
みんなそれぞれ、何かが破綻していて、その心の破綻を青木杏という少女が上手に突き、メチャクチャにしていく。
口だけでは「夢」を語るのだけれど、結局具体的には行動できない。
だけど、この杏という少女がみんなを焚き付けて、追いつめて、結果目標の部誌は完成するのだけれども、みんなはバラバラになり、部は崩壊する。
ものすごく読感の悪い漫画。
全体としてはあり得ない状態(これだけ妙な人たちが集まっている状況とか)なのだけれども、その個々の心理が凄くリアル。
細かいところまでリアルに描写してあるし、その心情の変化の表現が秀逸。
心理学的に名前がついているような例を描いているとあとがきに書いてあったのだけど、なるほどそうなのだろうなぁ……と思う。
と、どうじにすこし怖くなる。
なんだか、上手くまとめることが出来ないのだけれど……
オタクを題材に扱ってはいるけど、この漫画に書いてあることは別にオタクに限ったことではなく
もしかしたら、自分の周りにも普通にいるかもしれない、そういった人間心理の怖さが描かれた作品だと思う。
もろもろの都合で4巻にまとめなくてはいけなかったのだろうけれど、本当はもっと描きたかったのではないかな?
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