作者のあとがきに「(直木賞)まさかこの作品ではこないよな」と書いてありました。
たしかにそのとおりだと思う。確かに面白い作品なんだけど、少し物足りない。
そっか、全体的に軽いんだ。内容じゃなくて、文章表現が。
軽いからサクサク読める。だから物足りなさを感じたのかもしれない。
だけれども、よくよく読んでみるとこれがなかなか奥が深い。
14歳っていう大人と子供の中間な不安定な年頃の男4人のお話。
これくらいの年頃って、後先を考えられないからものすごい無茶を平気でやってしまう。
そういうところがよく描かれていて、素直に面白かった。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: 文庫
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