2013年14冊目
- 作者: 野尻抱介
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/01/25
- メディア: Kindle版
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第一回のニコニコ学会は仕事の関係で、幸運にも会場で見ることができた。おもにユーザーインタフェイスに関する研究者たちの研究100連発は本当に面白かったし、野生の研究者達の発表も素晴らしかった。
そのセッションの中で、野尻さんがこの南極点のピアピア動画について語るセッションがあった。僕がこの本を知ったのがこのときだった。このときは「へー、面白いテーマの本だなぁ」程度にしかおもってなく、そのまま本を読むこともなかった。
今回、kindle版がでているのを見つけて読んでみたら、なるほど、ニコニコ学会がこの本を超リスペクトしていることがわかった。
ピアピア動画(ニコニコ動画のことだ)の『技術部』といわれる人達が、自分たちの技術力の無駄遣いを駆使して、宇宙に行き、軌道エレベーターを作り、鯨と会話し、宇宙人と邂逅する。そんな物語。
ニコニコ動画で、技術力の無駄遣いな動画は面白い。じゃぁ、その技術力の無駄遣いの行き着く先はどこだ ? ということに一つの解を与えているんじゃないだろうか。
夢があり、読みやすく、すごく面白い一冊だった。