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アフォーダンス - 新しい認知の理論 佐々木正人

アフォーダンス-新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー (12))

アフォーダンス-新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー (12))

web系のプログラムを書くお仕事を主にやっているのですが、やっぱりwebアプリって使い勝手が超重要じゃないですか。
どういうデザインで、どういうインタラクションが使いやすいのか。多分、実際に使ってみてフィードバックを集めて分析していく……という手法がいいのでしょうけど、別にそれが全てではなくて、きちんとした学術的論理ってのがあって、そういうのはどんどん活用していくべきなわけですよ。
で、最近、お仕事で、使い勝手に関することに関してすったもんだがありまして、感覚で語るんじゃなくてきちんと勉強して出直してこいや(#゚Д゚)ゴルァ!! と思うことがあったんですが、よく考えると自分も不勉強のため強く反論できなかったので、きちんと勉強しないといかんなと思ったわけです。

で、後輩がオススメしてきてくれたので、まずはこいつを読んだ、というわけ。


アフォーダンスとは何か、について書かれた入門の入門。100ページ程度の内容なのであっという間に読み終わった。内容も、まぁ、100ページに収まる程度の内容。
そもそもアフォーダンスという言葉が生まれた経緯と、アフォーダンスっていうのは何か? についてのお話。
応用や、最近の研究についてはほとんど触れられていないので、自分が知りたいところはカバーできなかったけれども、入門にはちょうどいいかもしれない。

アフォーダンスってのはなんぞや? wikipediaから引いてみます

アフォーダンス(affordance)とは、環境が動物に対して与える「意味」のことである。アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンによる造語であり、生態光学、生態心理学の基底的概念である。「与える、提供する」という意味の英語 afford から造った。

うん、よくわからん。
長くなるけど、本書から例を引用する

 たとえば紙である。部屋の中からどのようなものでもよい、一枚の紙を見つけていただきたい。
 その紙はあなたの手で破れるだろうか? ふつう紙は、破ることをアフォードしている。しかし、紙が「厚いダンボールの小さな切れ端」ならば破ることをアフォードしないだろう。つまり破れないと知覚されるだろう。ただし読者の手や腕が運動選手のような特別な筋力を持っていれば別で、ダンボールの切片でも「破れる」と知覚されたはずだ。
 その紙でこの本をすっぱりと包めるだろうか? これは紙の大きさと厚さと、あなた包装スキルに依存する。あなたが包装経験が豊富なデパートの店員ならば、ぎりぎりの大きさの紙でも本を包むことをアフォードしたはずだ。その紙を丸めたときに、どれくらい遠くまで飛ぶだろうか? ゴミ箱まで届くだろうか? これは紙の重さと丸め方と投げられ方に関連している……。

一言で言い表せないけど、人がモノに対して近くできる可能性の事みたいな感じですかね?
ふむふむなるほどーーっと……でも、俺が知ってるアフォーダンスとなんか違うぞ?

……と思ってたら、wikipediaに答えがありました。

1988年、ドン・ノーマンはデザインの認知心理学的研究の中で、モノに備わった、ヒトが知覚できる「行為の可能性」という意味でアフォーダンスを用いた。この文脈によるアフォーダンスという語義が、ユーザーインタフェースやデザインの領域において使われるようになった。
アフォーダンスは,物をどう取り扱ったらよいかについての強い手がかりを示してくれる。例えば,ドアノブがなく平らな金属片が付いたドアは,その金属片を押せばよいことを示している。逆に,引き手のついたタンスは,引けばよいことを示している。これらは,体験に基づいて,説明なしで取り扱うことができる。

誤用だったのかΣ(゚д゚lll)ガーン
まぁ、とは言え、基礎の基礎、入門編はわかりました。
もうちょっと、入門的な薄い本を読んでから、本丸であるところの誰のためのデザイン*1に手を出す(`・ω・´)シャキーン 説得力をもって、強い調子で反駁できるようになるために

*1:[asin:478850362X:detail]