名称未定ドキュメント"Que"

ゴーゴーカレーでロースカツビジネスルー増し頼んでキャベツを4回おかわりするブログ

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン リリー・フランキー

東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン (新潮文庫)

東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン (新潮文庫)


こんな、なかないわけが無いじゃない。
もう、最初っから「ああ、オカン死んじゃうんだ」っていうのが見えていて、そこに向けてオカンという人となりについて、主人公のボク(リリー・フランキー)を通して語られていく。

ボクが生まれた頃からお話が始まり、オカンが死ぬまで、死んでちょっとするまでが描かれている。
オカンとボクと、時々、オトンがでてきて、リリー・フランキーの成長と、オカンという人物について、その人生について語られている。


このオカンというヒトがとてもいい。
若者はみんな腹が減っていると思っていて、ボクの部屋にやってくるヒトには、仕事の仲間、ただの友達、彼女、元彼などなど別け隔てなく、とにかく飯を食わせる。
花札が強い。
誰とでも仲良くなる。
料理が上手。
みんなに好かれる。


そんな、オカンのお話。


訥々と語られる文章は決して上手ではないのだけれど、なんか生身の人間の、リアルな生活とかそういう雰囲気がでている。
そうそう、他人の日記を覗く感覚。
そのヒトの目をとおして見た世界。
その視点で、その愛すべきオカンを眺めて感情移入していくと、オカンがだめや、しんだら……ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!


というわけで、湘南新宿ラインで小説を涙ぐみながら読んでいた大きなヒトは私です。