「このクールは面白そうなアニメねーよ」
と言っていろいろいじけていましたけど、なんだかんだでちょろちょろ1話見てみて、いい作品あるじゃない!
見た番組は
文句をいいながらいろいろ見たなぁ……
さて、見た中で一番面白かったのは断トツで「紅」。
次点は「図書館戦争」。つぎは「仮面のメイドガイ」。「かのこん」「狂乱家族日記」「ペンギン娘はぁと」
仮面のメイドガイは原作に忠実にバカでバカでしょうがないおっぱいアニメで、エンディングのふぶきさんの見事なメイド走りっぷりがたまらん。
毎回変わるエンディングへの導入台詞がたまらん
俺のご奉仕に貴様の都合など
関係ねーーーーーーーー!!!!
ククク! 毎週ご奉仕しておくれ!
図書館戦争はもその超クウォリティっぷりがスゴイ。
Production I.G. の仕事は流石だ。
車の表現なんか、攻殻機動隊の3Dもでるの流用ですよね? そうですよね??
図書館を舞台にした戦闘もの。
IGの銃撃戦や突入シーンは流石。ストーリーも面白い。
しかし、IGのアニメはクウォリティ高くて安定感は抜群なんだけど冒険しないんだよなぁ。
なんだか画面の構成やカット割りがちょっと古い感じ? NHKっぽい?
紅
そして、今クール最高傑作は間違いなく「紅」だ。
制作会社はブレインベース。
そう、俺がばあはまりしたBACCANO!のアニメを担当した会社だ。
もう、素晴らしい。
コレは完全に大人用。大人のためのアニメーション。
全体的に静かに進行して行くのだけど、メリハリがある。
主人公は「揉め事処理屋」。なんだか暗い過去があるみたい……だけど3話までだとまだわからない。
主人公に仕事を持ってくる紅香という女性。
紅香からの依頼で「紫」という名の7歳の少女の護衛を任される。
「紫」は大財閥の娘。お家の定めにより外界をしらない。
そんな世間知らずの家出(?)娘と揉め事処理屋の奇妙な共同生活が始まる。
この紫がかわいい。
言葉遣いは尊大で、自分と家族以外は「使用人」だとおもっている。最初は。
でも、この子は主人公との生活を通して少しずつ他者との関わり方を知って行く。
尊大な言葉遣いでタカビーなのだけど、時折みせる子供らしさに視聴者は思わず微笑む事だろう。
基本的に素直ないい娘なのだ。それが徐々に子供らしさを獲得して行く様を生き生きと描いている。
いっぽう主人公は、大人しいが「揉め事処理屋」という裏の顔を持つ。
ときに殴り、蹴り、痛みに耐え、血を流す。
何やら過去を引きずっており、恐らく今後、紫とやりあいながらその痛みを克服して行くのだろうが、その課程がいまからとても楽しみだ。
静かな音楽が作品の雰囲気を引き立てている。
しかし、なんといってもこの作品、会話が凄まじく良い。
普通は聞き苦しくなるし、会話の筋が分からなくなるから、台詞はどうしても「掛け合い」になる。
喧嘩しているシーンなんかでもAが喋りBが喋る。
3話で紫と主人公と夕乃が学校ではちあわせるシーンの掛け合いはもう凄い。3者が3様に言いたい事を言いまくる。まくしたてる。
こういう表現がかなり頻繁につかわれる作品は珍しいなぁ。
3話までみたのだけど、3話がすっごくいい。
脚本上手すぎる。
特に野球部員と紫の掛け合いはたまらん。
紫 「みんな同じ服をきておるな」
野球部員「ユニフォームだからね」
紫 「給仕の物と同じだな」
野球部員「そうそう。球児だからね」
紫 「奴らはメイドなのか」
野球部員「あぁ。あるいみ尽くしてるな」
紫 「給仕も普段こういう訓練をしておるのだな」
野球部員「結構つらいよ〜」
紫 「そうだろな。今後は給仕たちの些細な間違いくらい許してやろう」
野球部員「ああ。そうしてやってな」
紫 (キャッチャーミットを触りながら)
「で、コレで熱い物を掴むのか?」
野球部員「ある意味、熱いな!」
脚本の完成度、作画レベル、音楽の完成度、シナリオのどれをとっても映画レベル。
これは見るべき。ゼッタイ。