ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学 (光文社新書)
- 作者: 岡嶋裕史
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/03
- メディア: 新書
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SEと付き合いがある人間は必読。
ウチのシステムはなぜ使えない。それはだれも望まない形だけのIT化を推進しているからだ。
という内容に僕は取れた。
SEの端くれとしてこの本を読んだが「あるあるwwwww」というエピソード満載で、正直爆笑した。
そうなのだ、依頼者は何を作りたいか分かっていない。でも、予算のスケジュールは決まって決裁もとおっている。
じゃぁ、依頼されたSEは何をすればいいのか。
作らなきゃいけないのだ。何を作りたいかもわからない物を。
誰も使わない物をうん百マンも書けてつくるんだよ。誰も幸せになれないものを。
そんなSEの悲しい現実をかなり黒いユーモアを交えた文章で切々と語る本書はSEの琴線に触れる事間違い無し。
ただし、流す涙が悲哀の涙か爆笑の涙かは、そのSEの境遇によるのだろうな。