名称未定ドキュメント"Que"

ゴーゴーカレーでロースカツビジネスルー増し頼んでキャベツを4回おかわりするブログ

狼と香辛料

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)



文学フリマでながしろばんりに会ったときに「最初の8ページが秀逸! 良く練られている!」
と言われて興味をもちました。
てか、以前ところてんが言及していて気にはなってたんだよねー。てか、ところてんの読書感想文は、ほかの文藝どっぷりの人と全然視点が違っておもしろいんだよね。
狼と香辛料はアニメ化もされるしのぅ


さて、最初の8ページと言うけれども本編が始まるの13ページめ……
ヌヌヌ!
とまぁ、妙な揚げ足取りはいい加減にしましょう。


冒頭の秀逸さには舌を巻く。
最初の2ページの為にこの本を買ってもいい。
賢狼ホロの視点で描かれる導入の2ページがこれ以上ないほど完璧に作品の世界を作り上げている。


これデビュー作なんて俺は信じないぜ! だって、文章旨すぎるよ!
ライトノベルとは思えないほどしっかりとした描写力。中世が舞台のSF作品なのだけど、剣や魔法がでてくるわけではなく、あくまで経済、商売の話を軸に語られる。
主人公は行商人で、ひょんなことから豊穣の神としてあがめられていた賢狼ホロ(かわいい女の子の姿をしてるwith猫耳+尻尾)。
多分、題材が地味だったのかな? 電撃ゲーム小説大賞では銀賞だったらしい。
でも、この面白さはガチだよ。お話は本当に良く考えられているし、初期の貨幣経済を題材にして、それ故のあれやこれやを描ききっているところが面白い。
しかも、この時作者は大学生だ。
てか、82年うまれって俺とタメ年じゃないか……。しかも物理学専攻とかいって、面白い経歴の持ち主やのぅ。


いちいちホロの描写がかわいいのがいい。
ある種のツンデレ? 
賢狼と自称し、豊穣の神とあがめられていただけあって、やり手の商人である主人公のロレンスも頭の働きじゃちょっとホロにはかなわない。
このホロをちょっとからかったり、逆にあしらわれたりするんだけど、このやり取りが実に軽妙でよい。
そしてホロがきゃわいい(*>_<*)


これは通読決定でございます。
深夜アニメ受けする題材だと思うよ。マスターキートンのようなテイストのいい作品になるんじゃないかな?


しかし、このアニメのサイトのURL
http://www.spicy-wolf.com/
スパイシーウルフどっとコムて。
狼と香辛料じゃなくて……香辛料味の狼ってニュアンスじゃねぇかw