名称未定ドキュメント"Que"

ゴーゴーカレーでロースカツビジネスルー増し頼んでキャベツを4回おかわりするブログ

パプリカ

筒井康隆原作、今敏監督、製作MAD HOUSEのパプリカを見てきた!


スゴイの一言。
音楽、映像、ストーリー。どれも今監督ならではの表現だった。


他人の夢の中に入ることが出来る装置が開発されたが、何者かにそれが盗まれる。
そして、次々と夢が何者かによって犯されていく……。


夢と現実、現実と夢が渾然一体となった表現はまさに圧巻!
……なのだが、渾然一体感は千年女優の方が遥かに上だった。
だが、この夢の表現がスゴイ。
『他人の夢ほど面白く無い物は無い』と言われるが、その自分勝手で面白く無い夢を上手に再現している。
と、どうじにどんどん浸食されて行く夢の世界をコミカルに、だが不気味に、美しく仕上げているのがスゴイ。
その『面白く無い』夢も、ラストに繋がる重要な鍵となっていたりする。
兎に角、映像や音楽、ストーリーは一級品だ!


声優も凄い。有名どころがばんばん出ているというだけで無く、その演技にスゴイ気合いが入っている。
上手なんてもんじゃない。神がかっている。
特に主演の林原めぐみには驚かされるばかりだ。
どうせいつものあの声で、他のキャラクタとの差がないんだろ……と思っていたら全然違う。
声はあの特徴のある声なのだが、演技が凄くいい。きちんと2役演じ分けているしな……。なんだか1段上へステップアップしたように感じた。


おそらく、好き嫌いが別れる作品なのだろうが、僕は好きだ。
DVDを買って何度も観たい。
難解……という訳では無いのだが、夢と現実を行ったり来たり混じり合ったりしているためストーリーを掴むのに多少苦労するかもしれない。
あーー、あのオープニングが凄くかっこよかった。


いや、しかし、今夜はちょっと……夢見が悪いかもしれない。