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衝動買い日記 鹿島茂

2013年23冊目

衝動買い日記 (中公文庫)

衝動買い日記 (中公文庫)

すごく面白かった。 ごたぶんに漏れず、僕も衝動買いするタイプで、ものを衝動買いするときの筆者の葛藤、思考の流れが実に共感できるものであった。また、「ああ、自分のあの思考の流れが衝動買いにつながっているのか……」と、自分を見つめなおす一冊でもあった。

この本の面白いのは、何かものを買うまでの流れだ。 理由付けがあり、買うまでの葛藤があり、小さな失敗や大きな失敗があり、失敗を糧にもっと失敗するという流れである。

まず、何かを買うことには理由がある。われわれ衝動買いer達はその理由がくだらない場合が多い。しかし、そのくだらない理由は「人生を潤すために」とか「物欲を満たすために」というようなもう、手段を目的とした理由だったりするので救いようがない。 買うまでの葛藤もそうだ。ここで買ったら高いからあっちの店で買おう => あっちの店のほうが安かったけど、それよりもほしいものがでてきた! よし買った! => 前の店の方が安かった(´・ω・`) とか、もう、あるあるあるある! と言うしか無い。というか、買う前に実用性などを真剣に吟味したりするが、それはすべて、欲しい物を買うためのエクスキューズでしかない。

鏡に写った自分もみせられているようで、なんとも微妙な感じはするが、痛快であった。 でも、この本のいいところは、衝動買いを全く後悔してないところだよね。そこが気持ちいい。