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ゴーゴーカレーでロースカツビジネスルー増し頼んでキャベツを4回おかわりするブログ

謎解きはディナーのあとで 東川篤哉

謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで

文学賞って、あんまり信用してないんですよ。
文学文学している偉い先生たちが推す本って良さはわかんないし、純文学? 私小説? なんかうじうじぐだぐだしていて抽象的でわかりません。
SFは肌に合うものもあれば、あわないものも多い。好きなあの作家たちが候補にはあがるけど、ぜんぜん取れない直木賞とかいろいろいろいろ……。

そんな中、本屋大賞は絶大な信用をおいていて、現場の店員が「売りたい本を推す」賞なので上位作品はすべからく面白い。


……そうおもっていた時期が僕にもありました。この謎解きはディナーのあとでを読むまでは。


いや、もう、本当にどうしようもなくつまらない。
いわゆる安楽椅子探偵もので、刑事のお嬢様の執事が、お嬢様が家に帰ってきてから事件について聞いて、見事に解決するとまぁ、そんな話なのだけれども。そんな短編がいくつか集録されているのだけれども。

はらはらもしない。どきどきもしない。そこに冒険はなく、ただただ淡々と進んでいくだけでちっとも胸踊らない。

この本の見るべきところは、「お嬢様の目は節穴でございますか」などなどお嬢様にむかって執事が吐く暴言だけである。まじ観るべきところない。

がっかりだ。
なににがっかりかって、もはや「本屋大賞」すらも信用できなくなってしまったことががっかりだ。