- 作者: 小川仁志
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/11/03
- メディア: 文庫
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この本、会社の入っているビルの本屋で買ったのだが、おいてある場所がなんとラノベコーナー。店員さん、よくわかってます。
様々な、なぞの哲学用語が跋扈する昨今。
その哲学用語を超わかりやすく端的に、辞書的にまとめたのがこの本。
どれくらい端的かというと、どんなに長くても、一用語につき見開き1ページ。
なので、説明が本当に『超訳』すぎる場合もある。けど、まぁ、そこを恐れずになんとなくの意味が伝わるように書いてあるところがこの本の素晴らしいところ。
そして、ラノベを読んだり買いたりする人が求めていたところだろう。
構成は用語、用例、解説と図が人セットになっているような感じ。
読み物として十分面白いので、ひと通り目を通したら、あとは辞書的に使うといいかもしれない。
……難点をあげると、なんか用例が斜に構えた感じで「ああ、哲学の人ってこんな感じなのか……」と思ってしまうこと。
特に多かったのが、「君は〜〜なんだね」のような、上から視点で他人の立場や考え方を断定し鼻で笑う(笑)かんじの用例。
例えば、「合理論」の用例だと
君はそうやって何でも頭で考えればわかると主張するからには、合理論の立場をとるんだね。
みたいな。全部の用例の尻に(笑)とか(苦笑)が透けて見える!
こいつとだけは友達になれる気がしない!
みたいな感じでした。