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ゴーゴーカレーでロースカツビジネスルー増し頼んでキャベツを4回おかわりするブログ

図書館戦争 有川浩

キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!


ちゅうわけで、大学生のころから「早く文庫版でないかなぁ……」と指をくわえて、首を長――くして待っていた図書館戦争シリーズがついに文庫本として発売されました! ひゃっほー! ひゃっほーい!

有川浩の本は文庫になったら必ず買うほど大好き。
よく、彼女の作品を指して「ベタ甘」と言われるけれど、たしかにベタ甘なんだけれども、それだけでは無いのが彼女の作品の面白いところ。

特に軍事ものが絡んでくると、もう、本当に素晴らしい。自衛隊三部作(塩の街*1、空の中*2、海の底*3 )なんかは鼻血がでるほど面白かった。

図書館戦争は、2008年にProduction I.G. によりアニメ化されている。あー、もう一回観たいなぁ……。

さて、本作のあらすじは以下のとおりだ。wikipedia - 図書館戦争 より引用する。

物語の舞台は「公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まるため」の検閲が、法律によって認められ、検閲に際しては武力行使さえ許される近未来の日本。検閲から本を守るための組織「図書隊」の奮闘と隊員である主人公の恋愛の行方を描く。
時は西暦2019年(正化31年)、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる「メディア良化法」(実質上の検閲の合法化)が施行された世界。強権的かつ超法規的にメディア良化法を運用する「メディア良化委員会」とその実行組織「良化特務機関(メディア良化隊)」の言論弾圧に唯一対抗できる存在が図書館だった。かくして図書館は表現の自由を守るために武装し、良化特務機関との永きに渡る抗争に突入することになる。

設定は行き過ぎていて、考えれば考えるほどおかしい。
本をめぐっての闘争だ。図書館と検閲が双方武装しドンパチやらかす。図書館には訓練施設が併設しており、武力訓練を行っている。まるで自衛隊だ。

この行き過ぎた設定をさっぴいても、本書は十二分に面白い。
なんというか、作者の「本大好き!」「軍カッコイイ!」「上官と新人の恋Σ(゚∀゚ノ)ノキャー」という感じがもう随所から溢れ出している。
いや、実際カッコイイんです。

主人公の郁が図書隊志願のきっかけとなった事件。郁が本を買いに行った書店に検閲が入るが、そこを図書隊員が助けるシーンがある。一連のやりとりがすでに熱いのだが、特に図書隊員の台詞がいい。

「こちらは関東図書隊だ! それらの書籍は図書館法三十条に基づく資料収集権と三等図書正の執行権限を以て、図書館法施行令に定めるところの見計らい図書とすることを宣言する!」

こういう軍隊然とした毅然としたやりとり、態度は本当にしびれるね!

迫力の銃撃戦と、どこかに落とし所を用意している話の進み方も好き。
ラノベなんかでは「正義はかならず勝つ!」的なことがよくあるけど、そうじゃなくて落とし所を用意しとくのが大人のやり方なんだぜーというような部分が、この超非現実的な話にものすごいリアリティを加味しているんだろうね。

毎月文庫本が発売とのことなので、楽しみで仕方ないです><

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