- 作者: 夢枕獏,村上豊
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/12/03
- メディア: 文庫
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陰陽師シリーズで鉄輪はあったよなぁ……とおもったな生成姫があった。
鉄輪という話は悲しいお話で、
嫉妬した女が丑の刻参りをするのだが、ある日、龍神からお告げがあり、
鉄輪(3本脚の五徳)を頭に逆さにのせ、それぞれに脚に火を灯せば鬼となるであろう、と。
じつは、このお告げは嘘で。丑の刻参りをしていた神社の人がついた嘘であったのだ。
でも、それを信じて鉄輪を頭に被り顔を朱で塗、鉄輪の脚に火を灯して、自分を捨てた男の元に行き、
本当に鬼へと変じてしまうのだ。
この本は、絵物語といった感じ。
イラストが多く、文字が少ない。
いや、このイラストが、平安の闇とかそういう物をよくよく表している村上豊さんの絵だ。
んで、さらにこの本の後半は戯曲の台本となっており、いつもと違った陰陽師の世界が広がっていた。