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リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるのか 大塚英志+東浩紀

リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書)

リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書)

両方ともオタク評論で名高い現代の評論家。
大塚英志東浩紀の対談集。

が、読んで面白いものではなかった。
最初の対談ではベテラン大塚英志が若者の東浩紀を理解しようとし、あゆみよるような必至さを感じ
それから7年たった時の対談ではひたすら大塚英志東浩紀を叩こうとがんばるんだけど、東がひらりと受け流し上手に議論を進めていくという感じ。
なんだか、大塚英志の思想や方法論に関する興味がうせたわぁ……。

あとがきにあったのだが、印刷の2日前に大塚英志の提案で1章の3割と、大塚英志のあとがき、膨大な注釈がオミットされたそうな。
おかげで、非常に前提となる知識が多く、読みにくい対談となっていた。
最近の話はまだ理解できるが、2001年での対談はもう、半分しかわからない。

おそらく、この本を読み理解しようとおもったら相当量、いろいろ読んでないとわからないだろう。
なぜ注釈を消したのか。
これは大塚の戦略か? 自己防衛か。

大変興味深い議論が交わされていたのだが、大塚英志は自分の考えが曲げれない偏屈オヤジにしか見えなかった。
あなたの近くにもいるよね、そういう人。

作中に何度も名前がでてきた宮台真司香山リカの対談、少年たちはなぜ人を殺すのか*1を買ってみた。
もっと、前向きな議論が描いてあればいいなぁと思う。

*1:[asin:4480426248:detail]