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名称未定ドキュメント"Que"

hidesukeの読書感想文

花と奥たん 1巻 高橋しん

漫画

花と奥たん 1 (ビッグコミックススペシャル)

花と奥たん 1 (ビッグコミックススペシャル)


最終兵器彼女高橋しん待望の新作!
東京に突如巨大な花が咲き、東京は滅んだ。
その東京に通勤する、ダンナさんのために毎日晩ご飯を作ってダンナの帰りをまつ「奥たん」とミニウサギの話。
『昨晩の残り』を朝ご飯として食べてから、奥たんはいつもエプロン、つっかけというスタイルで晩ご飯の買い出しにでかける。
毎日近所の農家のエロ親父に乳を揉まれ、卵をゲットし、その後、崩壊しつつある街をかけずりまわり、ダンナさんのために晩ご飯の食材を集め、いえに帰って食事をつくる。


そんな何とも言えない日常がつづられた作品。
毎朝「昨晩の残り」を食べるという部分があまりにも切ない。
だって、ダンナは東京に通勤したまま帰ってこないのだから。
それでも、ダンナの帰りをまち、きちんとゴハンをつくって待っている。
そしてまた「昨晩の残り」の朝食をたべて、晩ご飯の用意をする。
なんだよこれ、どんだけ切ないんだよ……


奥たんはひたすらにかわいい。
ちっこくて、ショートカットで、ダンナさんラブでひたすら一途な奥たんは最終兵器彼女のちせと被る。
だけど、ちせかわいいもんね。しかたない。


非日常なセカイの中で淡々と営まれる日常、というモチーフはやっぱり面白い。
どちらが非日常でどちらが日常か、わからなくなる。


本は高橋しんのあのふわふわとした絵柄もいいが、かなりカラー原稿多めなつくりとなっていて非常に綺麗な一冊。
きっとこの話、救われない結末なんだろうなぁ……と思いつつも先を早く読みたい。
期待の一冊です。