- 作者: 紅玉いづき,岩城拓郎
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 85回
- この商品を含むブログ (102件) を見る
ミミズクと夜の王*1の作者、紅玉いづきの3作目。
前作MAMA*2があまりにも残念で(あれは正直、1冊におさめるんじゃなくて10巻くらいの超長編にしたほうがゼッタイおもしろかった……)がっかりしたのだけど、やっぱり買ってしまった雪蟷螂はお金を出して読む価値のある作品でした。
(ちなみにミミズクと夜の王は3倍の値段までなら喜んで買う価値のある作品)
雪山に暮らす二つの部族は、長年の間闘い続けていたが、10年前に和平を結び、そのしるしとして、それぞれの族長の娘と息子が結婚し、部族の融合と平和を築くことになっていた。
いざ、結婚を間近に控え、嫁ぎに行った蛮族フェウビエの族の花嫁(現族長アルテシア)だが、そこで、狂族ミルデの族長オウガから、一族の誇りを穢したといわれ、宣戦布告を受けるのだが……
戦いに生きる物達の愛とは何ぞや、恋とはなんぞや、という内容。
いやいや、これはよくかけてるわ。
電撃じゃなくて、有川浩みたいにハードカバーで出した方が売れるんじゃないか?
大人の鑑賞に耐えうる骨太なストーリーだとおもうし、他の電撃の作品みたいに漫画化や映像化は難しいと思うんだ。
やっぱりファンタジーだから電撃なのかなぁ……。
非常におもしろうございました。