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名称未定ドキュメント"Que"

hidesukeの読書感想文

パコと魔法の絵本

映画

http://www.paco-magic.com/index.html


凄く泣いた。凄く笑った。
激しく揺さぶられる作品だった。


超映画批評から粗筋を拝借すると以下のような感じ

昔々、あるところに変わり者ばかり集まる病院があった。中でもとりわけ偏屈な会社社長の大貫(役所広司)はみんなの嫌われ者。いつも同じ絵本ばかり読んでる少女パコ(アヤカ・ウィルソン)が無邪気に話しかけてきても、傲慢な態度は改まらない。しかも些細なことで激昂して、幼い彼女にビンタまで食らわす始末。ところが翌日、パコは何事もなかったようにニコニコ笑いながら近づいてくる。じつは彼女は事故の後遺症で、一日しか記憶が持たないのだった。

このパコという少女が読んでいる絵本が、どうも大貫の行動にリンクする。
なんどもなんどもパコが「げーろげろ。げーろげろ」と繰り返すのだが、この繰り返しの効果が抜群に胸を打たれた。
子供が楽しめに、そして大人には深い感動を与える作品だった。
中盤から後半にかけては、もうずっと泣きっぱなし。わらいっぱなし。
クソジジイが改心したあたりから、目の涙をとめておく何かが崩壊してダーーーと涙が流れでた。
一回、流れてしまったらもう、とめどなく、どんどんどんどん流れて行く。


……かと思ったら、スゴイ切れのいいギャグが飛び、感動で泣きながらも、笑いが収まらない。
そのスピード感や感情の揺さぶりかたが徹底的に計算されている。


画面の作りもいい。細部までこだわり抜かれてつくられたセットは、思わずニヤリとなる要素が満載!


そんなファンタジー色に溢れてる作品なのだが、冷静に考えると、ファンタジーな香りがするのは実はその衣装やセットだけで、お話だけを見ると実はファンタジーな世界観ではまったくない。
剣と魔法の世界じゃないし、人は空を飛ばない。叡山電車もでてこない。
医者がいて、へんな看護婦がいて、自殺ばかりをはかる男がいて、オカマがいて、劇団ひとりがいて。
うまくまとめられないけど、そこがなんだか凄いところだなぁとおもった。