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名称未定ドキュメント"Que"

hidesukeの読書感想文

東大オタク学講座 岡田斗司夫

読書

東大オタク学講座 (講談社文庫 お 103-1)

東大オタク学講座 (講談社文庫 お 103-1)


岡田斗司夫というだけで、どうもアンチが湧きすぎる気がしてならない今日このごろ……
オタクはすでに死んでいる (新潮新書)を読んでみないとなぁ。


さて、この本はエヴァで有名なGAINAXを設立したオタキング岡田斗司夫が96〜97年にかけて東大で実際に講義した「オタク文化論」をまとめた一冊である。
かなりのボリュームがあるが、講義をまとめた内容だけあって、各トピックがちょうど良い分量で纏まっており、オタクとそれを取り巻く文化について上手にまとめられた良書。


ただし注意するべき点としては、オタクは、オタクを語る人によってその定義が違う事に注意する必要がある。
この本で論じられているオタクとは「岡田斗司夫が考えるオタク」である。
だからなのかどうかは分からんが、当時でもメジャーであった鉄道オタクがこの講義では全く出てこないところは注目するべき点かと思う。


さて、この本は大きく二部構成になっている。
前半は「光のオタク編」後半は「闇のオタク編」。
「光のオタク編」では(岡田斗司夫定義の)オタク、そのものについて述べられており、「闇のオタク編」ではそれを取り巻くサブカルチャーについて述べられている。

前半はけらけら笑いながら読める。アニメ、ゲーム、漫画、オカルトについて。
後半は現代アート、やおい、ゴミ漁り、軍事、異常性愛、ゴーマニズム宣言
それぞれ、その道のプロ……じゃなくてオタクを呼んで対談という形をとっている。


いや、この本は面白い。納得させられる事が多い。
僕が考えるオタクの定義は「マイノリティー」だ。一般的なものより少し、もしくはかなりずれた物に異常な執着をみせる人の事をオタクと呼ぶのだと思う。
そうかんがえると、確かにこの本に収録されているトピックはすべてオタク的であり、興味をそそられるものがある。


特に興味深かったのはやおいと異常性愛。
やおいの部分を読んでからメロンブックス紀伊国屋本店の漫画コーナーにいる腐のお姉さんを見る目が若干かわってしまった……
異常性愛に関しては、浪人時代にそれ系の本やビデオを発狂するほど見ていたので「うんうん、そうか。ですよねー。でもそれってほんとなん?」みたいな感じで普通に、楽しく読ませてもらった。


オタクとは? を知るためには最高の一冊かと思う。



最近、自分のオタクとしての立ち位置がやっと分かって来た。
自分はアニメオタク、特に「ロボットがでてこない深夜アニメ」オタクなんだなぁ、と。
というわけで紅おもしろいよ、紅。