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ゴーゴーカレーでロースカツビジネスルー増し頼んでキャベツを4回おかわりするブログ

冲方丁のライトノベルの書き方講座 冲方丁

冲方丁のライトノベルの書き方講座 (宝島社文庫)

冲方丁のライトノベルの書き方講座 (宝島社文庫)

必要なのは、千人の中堅作家と、一万人の新人と、百万人の同人作家です。

この本は、『百万人の同人作家』を生み出すための本です。
ガンバレ。小説を書くのは面白いでしょ? まぁ、こんなこんな困難があるけど、なんとなかなるよ。
と、ビリー的に励まし続ける本だ。


凄く巧みに、小説を書く一番苦しい部分をぼかしている。
いや、違うな。
書く苦しさじゃなくて「他人に読んでもらって、他人から評価される事の苦しさ」を上手に隠蔽している。
文章力向上委員会ではこの「他人に評価される」訓練を延々と続けた感じだ。
打たれ強くなるし、素直になる。
そして、確実に上手になって行くのが「他人に評価される事」だ。
そして、多分、これが一番キツい。
そのことについて上手に触れないように書かれているため、「1万人の新人」を出すためじゃなく「百万人の同人作家」を出すための本だと感じた。


入門書としては良書かも。
文章力向上委員会を生き抜いた猛者には不要かとおもわれ。


巻末のラノベ文学賞リストは役に立つかも。