- 作者: 片山憲太郎,山本ヤマト
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/12/20
- メディア: 文庫
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「屍姫*1」がGAINAXでアニメ化*2とかいうあまりにもショッキングなニュースが流れておりますが……
#あの漫画はどうがんばっても小学生向けにしかならんぞ
そんなことより、今期一番のダークホースアニメであり、また今期でずば抜けて面白いアニメがBrain's Base制作の「紅」でございます。
で、例によりニコ動で評判をウォチしていると「原作の黒さがない……」とかいうコメントがついていたので、じゃぁ、原作はどうなのかな! ということで原作を読んでみた。
いやいやいや。これ、ラノベの筆力じゃないよ!
物凄く圧倒的な文章力を持っているじゃないか。
この人はライトノベルで書いているのは勿体ないなぁ……
さて、内容は、確かにアニメとはだいぶ違ったけれど、これはこれで面白い。
そして、アニメはアニメで面白い。
どっちが好きかと言われると、断然アニメの方が面白いというのがちょっと口惜しい。
基本的なキャラの設定や、舞台、シチュエーションはだいたいおんなじ。
細部がアニメと若干違うかな?
ストーリーとしては、真九朗のが紫の護衛を行う。その間での二人の成長が描かれて、護衛の任務が終わるところまでが描かれている。
まだアニメでは語られていないが、紫に追わされた過酷な運命や九鳳院の話などがかかれている。
どうしてもアニメと比べてしまうが、原作ではわりと固い感じの文章で物語が語られ、冷たい、鋭い印象を受ける。
一方アニメは、すこしくすんだ色合いながらも暖かいストーリー展開。かと思えば、揉め事処理屋としての殺伐とした真九朗が淡々と描かれており、それとは対照的に太陽のような紫の笑みが描かれている。
この対比が素晴らしいのだ。
そういえば、Brain's Baseの前作バッカーノ!もあまりにも見事すぎる脚本と演出で原作を進化/深化させるすばらしい映像化をやってくれたからなぁ……。
いまのペースだとアニメは原作1巻分で完結だろうけれど、原作は原作でまたその世界観をつっぱしってくれることでしょう。
両方に期待。
今、Brain's Baseがメチャ熱い!