バッカーノ!2001―The Children Of Bottle (電撃文庫)
- 作者: 成田良悟,エナミカツミ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/02
- メディア: 文庫
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1930年代アメリカを舞台にしていたこれまでの作品からうってかわって2001年。
バラバラになった不死者の仲間に、憎むべき裏切りの不死者「ゼラート」が喰われたことを教えるために旅する不死者一行。
真冬の森で彼らは仲間エルマーをみつけるのだが、その森はいろいろとおかしい……
という感じの2001です。
2001の主人公はエルマーでしょう。超ポジティブ。つねに笑っている男。笑いこそが世界を救うんだ! そんな信念のもとにずっと生きて来た男。
『ハッピーエンドのためなら手段を選ばない』
そんな素敵野郎の物語。
BACCANOシリーズを読んできて、その世界観、おそろしく立ったキャラ性なんかに圧倒され続けてきたのだけれど、いままでのシリーズはどうも作者の文章力がイマイチで……その世界観が若干色あせていた。
しかし、この巻はどうだろう。
チェスが語るエルマーの説明に若干の理解し難い部分はあるものの、文章力が大幅にアップしているという印象。
壮大な世界観に作者の技術が見事においついてきてるよ! というかんじ。
これは、ファンとして非常に喜ばしいことです。
あまりに嬉しかったから、残りを全部一気買いした!
ヒャッハァ!