名称未定ドキュメント"Que"

ゴーゴーカレーでロースカツビジネスルー増し頼んでキャベツを4回おかわりするブログ

MAMA 紅玉いづき

MAMA (電撃文庫)

MAMA (電撃文庫)


前作「ミミズクと夜の王」は授かり物だったな。
表題作「MAMA」と「AND」ともにいまいちだった。
MAMAは物凄く長い粗筋をよまされている感じ。
折角最初の方は面白かったのに……残念でならない。


一族の落ちこぼれの魔術師が、人喰いの怪物を自らの使い魔にしてしまう。
「私があなたのママになる」とかそう言うかんじで
落ちこぼれが突然強すぎる力を手に入れたので、魔法学校の生徒達の態度が急変。
嫉妬やら、恐れやらで彼女はこれからどうなっていくのでしょう!?
人喰いの怪物「ホーイチ」と上手に折り合いをつけて、心をかよわせながら少女が成長して行くストーリーなのかなぁ……と思っていたら、なんかあっさりお互いが心交わして




4行改行があったと思ったらいきなり10年後。
ぽかーーん。
16歳になった彼女は遂に魔法学校を放逐される……とおもったら、実は外交官になれ、との命令がくだされる。
外交官になって、いろいろと考えさせられ、悩み成長するストーリーなのかなぁ……と思っていたら、なんかあっさり何かを打ち破って悩み解決。



4行改行があったとおもったら、さらにいきなり10年後


というような展開。
これ、もったいないよ。
一つ一つのネタは凄くいい。設定もよろしい。
それぞれの時代を書く事で、もっと長い作品にできるはずなのになぁ。
これは、短くまとめ過ぎちゃってて感情移入ができない。本当に粗筋。
悪い意味で読者をうらぎっている。


恐らく彼女は次から次へとアイディアが浮かんできては、それを片っ端から原稿にかいてるんだろう。
だから、粗筋になる。もっと、寝かせて掘り下げれば、確実に面白いものになるのに。勿体ない。
ライトノベルは作家を育てないなぁ……


もしくは、ガチで童話作家になったらそれはそれはいいお話を書くと思う。
次回作に期待。