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名称未定ドキュメント"Que"

hidesukeの読書感想文

空の境界(上) 奈須きのこ

読書

空の境界(上) (講談社文庫)

空の境界(上) (講談社文庫)


読書は、どうしても焦燥感がつきまとう。
読書をする主戦場は、通勤中の電車の中なのだが、最寄りの駅が近くなると切りのいいところまで読み終わるために焦って読み進める。乗り換えの、わずかに歩く時間、ホームから改札までの歩く時間にも読み続ける。
でも、もっと大きく、自分を駆り立てる焦燥感、それは、この世に読むべき書物が多すぎる事だ。
人間が一生のうちに読める本の数は決まっていて、この世に存在する書物は明らかにその量を遥かに凌駕している。
それに、僕はいま26歳。すでに失われ始めている柔軟な思考力と吸収力。いい本を読んで、めいっぱい吸収する最後のチャンスかもしれない。
いや、すでにそんな時期は終わっているかもしれない……でも、でも読まなくちゃ。もっと、もっと読んで自分の物にしなきゃいけない。


だから、僕は同じ小説を2回は読まない。


……んだけどなー。空の境界は、同人誌版、講談社のベルズ版と読み、今回の文庫版は読まない、読まないぞーー! と思っていたのに
加筆修正を加えて
なーんて書いてあるからうっかり手に取ってしまった……しまったよ……。


だけど、やっぱり、面白い。何度も繰り返し読む事で分からなかった、曖昧だった部分がクリアになっていく。
この感覚もいいよなぁ。
やっぱり、俺は、小説が好きなんだなぁと実感するのであった