名称未定ドキュメント"Que"

ゴーゴーカレーでロースカツビジネスルー増し頼んでキャベツを4回おかわりするブログ

ロンドリーフレット

ロンド・リーフレット

ロンド・リーフレット


最上級の今更感がありますが、いまさらロンドリーフレットをプレイしました。
土日をまるまる潰してな!


制作は言わずとしれたLittlewitch
この会社は本当に、本当に物凄い才能が集まっている。
特にLittlewitchの顔とも言える大槍葦人の絵は独特の空気感と油絵のような美しさを持っている。
そしてびっくりするほどロリコンだ。このロリコンどもめ! と言われたら返す言葉がない。
そして、なんといってもこの会社のゲームのプログラムは素晴らしい。
FFD(フローティングフレームディレクタ)と言って、まるで漫画のように吹き出しを表示したり、コマ割りのような効果を表示したりすることができる。
まぁ、プログラムの性質上素材の絵が大量に必要となりし、これは演出の指定もびっくりするほど大変なことは、アドベンチャーゲームを作ったことがある人じゃなくても容易に想像ができる。
制作にメッチャこすとがかかるんだろうなぁ……。
てなわけでリトルウィッチロマネスクからは漫画のような演出が少なめになってちょっと残念。
シナリオもそこそこ短くてなかなか好きなんだけどなぁ。
まぁ、しかしインターフェースや演出の秀逸さは他のゲームと比べて抜きん出ていることは間違いない。


さて、今作の舞台は1883年(だったかな?)イギリス、ロンドン。
没落しかけている女子爵家に一人のだめ執事が雇われる。
気まぐれな使用人と粗忽なマスターとダメ執事が時にはぶつかり、時には手を取り合い時には愛し合いながら成長して行くストーリーだ。
……そう言ってしまうと本当に平凡な感じがする。だけど、驚くほど引き込まれるのは無駄無く、それでいてしっかりと練られたストーリーの賜物だろう。それだけじゃない、当時の英国の空気を伝える大槍氏の絵もいい。決して主張せず、それでいて、しっかりと空気感を醸し出す優しい音楽も素晴らしい。
ショートストーリーで一人の攻略対象につき15話という構成も良い。
その手のゲームにしては若干短いか? と思えるのだけれど、全然。十分。
本当に無駄が無いのだ。日常のどうでもいいようなストーリーも感情移入に必要な分だけ計算されたように入れてある。
それぞれにヒロインへの分岐後の長さも長過ぎず、前半での伏線を上手に改修している。
なんといっても、泣ける。
たしかに「えー! そんなにあっさり!?」みたいなところはある。あるけど、「ま、それでもOKか」と思える。泣けてくるんだから当然OKさ。
両親が死んだ女マスターとその使用人達という、まるで家族のような家族でない集団の物語。でも、それぞれがそれぞれを思いやる暖かいストーリーだった。


11月30日発売のピリオドにも期待大!

ピリオド

ピリオド