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名称未定ドキュメント"Que"

hidesukeの読書感想文

DDD 2

読書

DDD 2 (講談社BOX)

DDD 2 (講談社BOX)

其は恒温の最高速。
不滅を矜る、灼熱の揺り籠(フォウマルハウト)。


奈須 きのこ。
(アダルト)ゲーム業界が誇る最強のシナリオライター。
研ぎすまされた言語感覚と、イメージだけで使っちゃう当字の数数。
揺り籠とかいてフォウマルハウトはまだいい方だよなー。


きのこ作品は徹底してミスリーディングを誘う。Aさんが犯人だと思いきや、まぁAさんも悪い事してたけど、本当に外道なもっそい悪くて諸悪の根源はBさんですよーー。というストーリー展開が多い。というか全部そうだ。
それをゲームのシナリオでやっちゃうのが奈須きのこの凄いところだ。
あの物凄い分量のシナリオでことごとくミスリーディングを誘う。しかも、ヒロインによってまったく、全然、ガラリと内容を変えてくる。まったくアニメ化の苦労を考えない作品だw
そういう意味でDDDは物凄く映像化しやすいと思う。未来は一本道。途中に選択肢は存在しない。読者は奈須きのこの手中に踊らされて文章を楽しめばいい。


さて、今回は野球の話だ。2度変化する、直角に曲がるシンカー。勝負の後、ボールは打者の頭蓋骨を砕く。
バトルシーンは多く無い。バッターvsピッチャーの野球勝負は多く描かれている。(とは言うモノのその勝負は全て命のやり取りなわけだが……)
主人公の石杖所在(アリカ)の友人の過去について多くの枚数を取ってあり、アリカやカイエの話を期待していた人にはちょっと残念な結果かもしれない。だが、野球に青春をかけた二人の天才がどうやって野球をあきらめ、どうやって堕ちていったのか……そういった人間ドラマがしっかりと書き出してあり、小説らしい小説だった。


あとは、短編が二ついっしょに載っていて、一つは表紙にもなっている「吸血鬼」いや「揺り籠(フォウマルハウト)」の話と、美しく強く最強に成長し過ぎたツンデレの妹君の離し。
相変わらず、妹の最強っぷりが半端じゃないっす。若干ネタバレになるが、この妹、オリガ記念病院の全ての職員、すべての患者(バケモノ達含む)を全員殺し、正門から堂々と退院。お兄ちゃんに会うために妹でてきちゃったよ……


最後のページに妹vs患者の対戦メモが載っているが、全部読んだ後だと、これ、妙におもしろかったりする。
何も知らない人は↓の表紙の人を妹だと勘違いするかもだけど、これは男ですから! 萌えないように!
以上だ!

DDD 1 (講談社BOX)

DDD 1 (講談社BOX)