名称未定ドキュメント"Que"

ゴーゴーカレーでロースカツビジネスルー増し頼んでキャベツを4回おかわりするブログ

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夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女


キタキタキタキタ!!
久しぶりに心からのヒット作です!
まだ1章しか読み終わってないけれど、紹介せずにはいられない!!

森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200611-07/
2007年本屋大賞2位!(「博士の愛した数式」や「東京タワー」が取った賞ね)
第20回山本周五郎賞受賞!


まず、装丁が素敵。
装丁につられてフラフラと手に取ったら最初の1ページが、あまりにも、あまりにもよかったのでそのまま購入です。
ポップでキュート。そしてちょっとの笑い。
主人公である彼女の天然な感じ、脇を固める登場人物の妙な味がすばらしくたまらない。
魅力に充ち満ちた作品です。


多くの言葉で語るよりも、まずはその最初の1ページを読んでもらうほうがその魅力を伝えることができるだろう。

 これは私のお話ではなく、彼女のお話である。
 役者に満ちたこの世界において、誰もが主役を張ろうと小狡く立ち廻るが、まったく意図せざるうちに彼女はその夜の主役であった。そのことに当の本人は気づかなかった。今もまだ気づいていまい。
 これは彼女が酒精に浸った夜の旅路を威風堂々歩き抜いた記録であり、また、ついに主役の座を手にできずに路傍の石ころと甘んじた私の苦渋の記録でもある。読者諸賢におかれては、彼女の可愛さと私の間抜けぶりを二つながら熟読玩味し、杏仁豆腐の味にも似た人生の妙味を、心まで味わわれるがよろしかろう。
 願わくは彼女に声援を。