- 作者: 三崎亜記
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/12/15
- メディア: 文庫
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久しぶりにライトノベルじゃない作品をよみました。
となり町戦争 (集英社文庫)です。
ある日、となり町との戦争が勃発。
しかし、表面的には何も変わらない日々が続く。
そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕」に町役場から任命書がとどく……
というストーリ。
このお話の面白いところは、隣町との戦争を「事業」として描いていること。
地域振興策として隣町と協力して戦争事業を行っている。
「僕」と共に諜報活動を行うことになる町役場のとなり町戦争係の「香西」さん(萌えキャラ)の主な仕事は弾力的予算運用である。
この作品はさらりとした読みやすい文体で書かれているが、いろいろと考えさせられることが多い。
戦争ってなんだ? お役所ってなんだ?
正直、ちょっとおつむの足りない僕には消化不良だったけれど、香西さんの魅力にはメロメロでした。
本気でうんうん考えてしまうと消化不良に陥るけれど、さらりと読んでしまえば非常に面白い作品だった。