[http://www.coremagazine.co.jp/comic/comic/kurogane_kenn/:title=少女セクト]

京王グループの本屋さんである啓文堂の府中店*1の漫画コーナーには、どうやらものすごく優秀な店員がいるらしく、平積みされている本のセレクションがちょっと常軌を逸している。
いや、違うな。売れると思われる商品を確実に、何の偏見もなく適切な場所に配置する、その一点に関して凄く長けている。
どう偏見がないかって、少年誌の単行本や少女漫画の新刊の平積みの中に平気で18歳未満の方がご購入できない漫画が大量に積んであるあたりである。例えば大暮維人先生の成人向け漫画とかね(確実にバカ売れする)

そんななかに少女セクトが積んであって、ちょっと気になっていた。
んで、この間買ってみたら、コレが面白い！

いわゆる成人向け百合物。つまりレズが書いてあるエロマンガってわけだ。
いや、しかし、そのストーリー性の高さには恐れ入る。
女子学園*2を舞台に繰り広げられる少女たちの恋物語。どれも激しく絡み合うお話なのだけれど、絵柄が綺麗な上、たぶん男性向けのオカズとして意識されて書かれていないので、グチャグチャした辛みでも綺麗に描かれている。
お話のメインは少女達の心の流れについて。
一から十まで説明してくれている訳ではないので何回か読み返すにつれて「ああ、この娘はこんなことを考えていたんだ」という風に新しい発見があり、読み返さないと理解できないような部分もある。

この作品の好きなところは「綺麗」であること。
絵も、ストーリーも。