昨日の日記で舞城王太郎の文庫はやくでろーーと念じていたら、熊の場所 (講談社文庫)が発売されてた。
即ゲット!
3つの短編作品からなる本で、どの話も舞城ワールド全開。
舞城の話は
というよく分からない特徴があります。
表題作「熊の場所」。熊の場所=恐怖の場所。
恐怖を感じて逃げ出しても、すぐにそこに戻って恐怖を克服しなくてはならない。
そうしないと、いつまでもその恐怖から逃れられなくなる。
このテーマにハッとさせられた。
確かに、無視し逃げ出し逆ギレしギスギスし続けるなら簡単だ。
でも、延々としこりがのこり、結局気持ちのいいものではない。
実は昨日、子供っぽいいたずらをしてしまいそのことについて電話でお叱りを受けました。
なんだかそれから胃がキュウキュウいって、物を食べても味が分からないというような状態でした。
確かに僕がガキっぽいことをしたのは悪い。でも、いい大人がその程度のことでそこまで本気で怒らなくてもいいじゃないか。大人げない。
とか思って、凄く反発を覚えたのですが、熊の場所を読んでいて、それは逃げだと気付かされました。
……謝りに行ったのですが、本人がいなかったためメールで謝りました。こんど会ったときにきちんと頭をさげよう。
そうしないと気持ちが悪いからね。
なんだかんだいって、自分は凄く狭量だなぁ……と思う。
目には目を!!の考えで、身の回りの様々な嫌なことに対して報復ばかり考えていました。
でも、ま、それもバカバカしくなってきました。
肩筋はらずにやっていって、向こうが避けててもやんわりと歩み寄れば全体でプラスにはなるでしょ。
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/16
- メディア: 文庫
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